古い車輌の写真

阪急今津線 8 800系、810系

800

RP131 Web#=229 掲載2008/9/30

写真1は800形800、1970/5/30阪急今津線門戸厄神にて。

阪急電鉄の800系は神戸線で使われるために1949年に10輌(電動車の700〜704、制御車の750〜754)と1950年に4輌(電動車の805、806と制御車の855、856)がナニワ工機(のちのアルナ工機)で作られました。第1次の10輌は当初は700系と呼ばれていましたが、京都線に乗り入れ運用される時に京都線の700系と番号が重なったために800系に改称されました。

850

写真2は850形850、1976/1/15阪急今津線逆瀬川駅にて。

800系1次車の内2編成(702+752と703+753)は神戸線と京都線で直通できる600V/1500V複電圧仕様車として竣工しました。サイト・オーナーも小さい頃に跨線橋の上から今津線をゆっくり(600V区間のため)と走っていく京都発宝塚行きの特急「歌劇号」800系を見たことがあります。

854

写真3は850形854、1977/12/11阪急今津線逆瀬川駅にて。

1967年に1500V昇圧対応改造と共に、半鋼製の1次車は全鋼製に変更し、運転台の改造と強化(踏切事故対策)、窓枠のアルミサッシ化が行われました。このときにヘッドライトが2000系以降と同じケース入りのシールドビーム2灯となり印象が一変しました。

855

写真4は850形855、1976/1/17阪急今津線西宮北口駅名物ののダイヤモンドクロスです。

800系の2次車は阪急としては珍しい正面非貫通車です。何度も貫通扉を取り付ける計画があったようですが、最後まで非貫通のままでした。800系は1977年までに全てが支線運用になり、今津線、伊丹線、甲陽線、箕面線で活躍しました。廃車は1978年から始まり、1982年の甲陽線での運用を最後に廃車されました。

820

写真5は810形820、1976/1/15阪急今津線逆瀬川駅にて。

810系は神戸線と宝塚線用として1950年〜1954年に合計26両がナニワ工機(のちのアルナ工機)で製造されました。写真5と6の820はその中の第3次車です。1971年から1973年にかけて3ドア化されました。1975年ごろから今津線に転属、4輌編成から900形を挟む6連化、810系だけの6連化、1977年より車体更新とヘッドライトのシールドビーム化、中間車両の運転台撤去などが行なわれました。

写真6は810形820、1976/1/17阪急今津線西宮北口駅にて。

廃車は1983年から始まり1985年には820を先頭とする6両編成を使用してさよなら運転を行なわれています。

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