古い車輌の写真

近鉄養老線 3 デ1

デ1

RP135 Web#=242 掲載2008/11/19

このページの写真は6枚共デ1形デ1、1971/1/15近鉄養老線西大垣検車区にて。

私が鉄道ファンであった1970年代の近鉄養老線は本線で古くなった車輌が配属され、貨物営業も行われているのんびりとしたローカル私鉄でした。近鉄養老線の歴史はかなり複雑で、現在までに会社名が8回も変わっています。

1913年 初代の養老鉄道開業
1922年 揖斐川電気に合併
1923年 全線1500Vで電化
1928年 揖斐川電気の鉄道部門を養老電気鉄道へ譲渡
1929年 伊勢電気鉄道が養老電気鉄道を合併して養老線
1936年 伊勢電気鉄道が養老線を養老電鉄へ譲渡
1940年 参宮急行電鉄が養老電鉄を吸収合併
1941年 大阪電気軌道が参宮急行電鉄を合併し関西急行鉄道
1944年 関西急行鉄道が南海鉄道と合併し近畿日本鉄道
1996年 貨物営業廃止。
2007年 沿線市町の補助による上下分離方式により、運営が2代目の養老鉄道に移管。

現在は近鉄ではなくて2代目の養老鉄道によって運営されています。そして在籍している車輌はありふれた新型通勤電車だけとなりました。貨物営業は廃止となり、電気機関車は除雪用に2台残されているだけです。鉄道ファンが喜びそうな手荷物合造車、断面の小さな電車、凸型電気機関車、ワフなどは全て鬼籍に入っております。

このデ1とほとんど同型の電気機関車が2台ありました。

一つは東急のデキ3020形デキ3021で、元来東横線の菊名と田園調布間の貨物列車や、回送列車の牽引などに使われていました。貨物営業の廃止とともに元住吉工場での入換用に転じました。現在では車籍を失い、東急長津田車輌工場で構内入換に使用されています。

もう一つは高畠鉄道(後の山形交通高畠線)のED1です。現在は旧山形交通高畠線高畠駅の駅舎やプラットホームがまほろば公園となり、そこで当時の車輌達が静態保存されています。

3台とも同じ頃に作られ、似たような仕様(出力300KW)でした。

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