古い車輌の写真

近鉄養老線 8 モニ5101、モ5121

モニ5108

RP140 Web#=247 掲載2008/11/24

写真1はモニ5101形モニ5108、1971/1/15近鉄養老線西大垣検車区にて。

手許に資料が無いのでよく分かりませんが、木造車を鋼体化した電車と思われます。幕板が広いのは櫛型の窓があったためでしょうか。ヘッドライトに異様な形のシールドビーム2灯が取り付けられていました。

モニ5103

写真2と3はモニ5101形モニ5103、1971/1/15近鉄養老線の小さな駅の側線で廃車として放置されていました。

溶接で作られた平滑な綺麗な車体でしたが、狭い窓とお椀型ベンチレーターと言う古い装備が出自を物語っています。屋根が厚いので、狭い窓と相俟って重苦しい雰囲気が感じられました。

モ5122

写真4と5はモ5121形5122、1971/1/15近鉄養老線西大垣検車区にて。

この電車は既に廃止となった近鉄伊勢線で最後まで使われていた電車です。
伊勢線は元伊勢電鉄の幹線でしたが、参宮急行に合併された時に名古屋までの本線となった部分(桑名〜江戸橋)と伊勢(江戸橋〜大神宮)までの参宮急行との並行線に分けられました。当然並行線は冷遇され、大部分(新松坂〜大神宮)が不要不急路線として戦争中の1942年に廃止となりました。近鉄名古屋線の広軌化した時にも狭軌のまま残った短い区間(江戸橋〜新松阪)は1961年に廃止されました。

5122も古風なお椀型ベンチレーターと狭い窓、溶接で作られた平滑な綺麗な車体が鋼体化改造車であることを物語っています。国鉄キハ17で採用されていたHゴム支持の上部窓(所謂バス窓)が特徴です。

写真1〜3のモニ5101型と比べると、屋根の薄さが際立ちます。そのため窓は小さくても軽快な感じがしますがいかがでしょうか。

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