古い車輌の写真

近鉄養老線 13 貨車など

ワフ9851

RP145 Web#=252 掲載2008/12/15

写真1はワフ9851形ワフ9851、1971/1/15西大垣検車区にて。

近鉄にはこのような小型のワフが1067mm軌間の線区に在籍していました。写真1と2でお分かりのように、隣につながれたワム(これも近鉄所属です)と比べると長さも高さも巾も一回り小さいのがお分かりでしょう。

写真2の貨物室側妻面には薄いベンチレーターと標識掛けの金具2本以外には何もありません。このワフの原型は多分小さな木造だったのでしょう。更新修繕の際に車体が全溶接構造(リベットが全く見られません)で鋼体化されたものと思います。

車掌室の外側に傾けてあるステップが模型ゴコロをそそります。

ワフ7543

写真3はワフ7542形ワフ7543、1971/1/15西大垣検車区にて。

これは上記のワフよりも少し大型のワフです。それでも隣に連結しているワムと比べると一回り小さいのがわかります。これぐらいのサイズが地方鉄道の標準的なワフの大きさなんでしょうか。端梁にバッファーの取付跡が見られないことから、それほど古いものでは無いようです。

形式称号がワフ7542形と中途半端な数字なのも気になります。

ト8803

写真4はト8801形ト8803、1971/1/15西大垣検車区にて。

保線用に使われていたトなのでしょうか。妻面が山形にならず直線なのは古いトである証拠なんですが、端梁にバッファーの取付跡が見られないのは修理の時に埋められたのでしょうか?

デ12の牽引する貨物列車

写真5はデ12電気機関車と貨物列車、1971/1/15西大垣駅にて。

北国から雪を載せてやってきた短い貨物列車を、電気機関車デ12が揖斐川電工の引込み線へ押し込むところです。

1971/1/15西大垣駅にて。

貨物列車の入換作業が一段落付いた頃に、大垣からやってきた短い列車です。写真を撮影した頃の近鉄養老線は古い小さな電車、三重交通の新鋭電車の格下げ車、吉野特急で活躍した特急色のままの電車、貨物列車などが入り乱れて運用されており、ずっと寒い駅頭で眺めていても飽きない光景でした。

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