古い車輌の写真

島原鉄道 2 機関車

C1201

RP147 Web#=254 掲載2008/12/17

写真1と2はC12形C1201、島原市にある霊丘神社で静態保存されていました。

国鉄で簡易線用として1932年から1947年にかけて293輌も作られたC12型蒸気機関車と同型です。小型で軸重の軽いC12形は私鉄や専用線でも重宝され37輌も作られました。小型とは言っても運転整備重量が50t、動輪周馬力が500psもあり、私鉄の標準的な35トンクラスの蒸気機関車とは大きな違いがありました。

島原鉄道では1948年に日本車輛でC1201とC1202の2輌、翌1949年に同じ日本車輛でC1203,C1205,C1206(4は忌み番で欠番)の3輌が作られました。地方の小さな私鉄としては異例の合計5輌という大量増備でした。これにより小型の600形1-B-1タンク機や1400形Cタンク機、口之津鉄道引継ぎのCタンク機などを置き換えて大量の貨物を送り出すことが出来るようになりました。

ここのC12形は高速運転に備えたためかデフレクターを装備していました。

D3701

写真3はD37形D3701、南島原機関区にて。

D37形D3701〜D3703は貨物列車に使われていたC12形蒸気機関車の置換として1968年に川崎車輌で製造された液体式ディーゼル機関車です。330馬力のディーゼルエンジンを2台搭載していました。1984年の貨物輸送廃止により1988年にD3701とD3702が廃車となりましたが、D3703は事業用として残されました。

D3703は雲仙普賢岳噴火災害後の復旧工事にも使用されたましが、1999年に廃車となり南島原市にある「ふかえ桜パーク」に静態保存されています。

ワ83

写真5はワ80形ワ83、南島原機関区にて。

機関区の片隅にお決まりの古い有蓋貨車を改造した救援車が待機していました。隣に写っているキハ4500形と比べると、車体の背がとても低いのが分かります。扉に書かれている+のマークはこの貨車がブレーキシリンダを装備していないということを表示しています。番号の下に2本線が記されていないので、社線内専用、国鉄の路線に乗り入れることは出来ません。

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