キハ1601
RP150 Web#=257 掲載2008/12/24写真1と2はキハ16形キハ1601、南島原駅にて。 島原鉄道は国鉄直通の急行列車に併結する為に優秀なディーゼルカーを導入していましたが、社線内で運用する普通列車には新車ではなくてこのような古い国鉄の払下ディーゼルカーを使用していました。
このキハ1601は元国鉄のキハ16形キハ1616です。国鉄のキハ16形はキハ17形からトイレを除いたもので、トイレ付きのキハ17形と組になって運用されていました。1954年から99輌が作られましたが私鉄に払い下げられたのは、この島原鉄道の3輌だけです。
キハ1605
写真3はキハ16形キハ1605、南島原駅にて。 このキハ1605は元国鉄のキハ16形キハ1677です。このキハ16形は島原鉄道にやって来てからも、トイレ付きのキハ17形と組になって運用されていました。
キハ1701
写真4はキハ17形キハ1701、南島原駅にて。 このキハ1701は元国鉄のキハ17形キハ1730です。キハ17形はキハ10系の中で最も多く、1953年から402輌も製造されました。非力な160HPのエンジン(DMH17B)しか使えなかったので、車体も台車も軽量化第一に作られていました。つまり車体は狭く、プレス構造の乗り心地の悪い台車、簡易なシートなどで末期には嫌われていたようです。
キハユ1702
写真5はキハユ17形キハユ1702、南島原駅側線にて。 このキハユ1702は元国鉄のキハ17形キハ1734です。島原鉄道では郵便物の逓送業務があったのでキハ17形の半分ほどを仕切り、窓の保護棒を取り付けて郵便合造車として使っていました。
キハ1705
写真4はキハ17形キハ1705、南島原機関区駅にて。 このキハ1705は元国鉄のキハ17形キハ1791です。島原鉄道の機関区で仔細にキハ16やキハ17を眺めていると、塗装がとても痛んでいました。同じくらいの経過年数であるキハ55型やキハ20形と比べても、かなり酷く痛んでいました。機関区の職員の方の話だと、国鉄で酷使され痛んだ状態のままで届いたとの事です。キハ16形とキハ17形は1986年まで使われていました。
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