古い車輌の写真

直方機関区へ 1

折尾駅にてD51542

RJ077 Web#=265 掲載2008/12/25

写真1〜4はD51形D51542、1972/5/4国鉄筑豊本線折尾駅にて。

直方機関区は公道と跨線橋からロコの写真が撮れるという情報があったので出かけることにしました。撮りたかったのは珍しいD60形蒸気機関車と大好きな9600形蒸気機関車です。石炭の積み出し港である若松から沿線の炭田地帯を縫うように直方まで走る筑豊本線は最も短い本線(66.1Km)です。

鹿児島本線からの乗り換えは折尾駅で、2階部分に鹿児島本線のプラットホームがあり地上部分に筑豊本線の折尾駅プラットホームがありました。

朝の通勤時間帯だったためか、貨物用のD51の牽引する長い客車列車がやって来ました。福北ゆたか線と呼ばれている今の短い2輌編成のワンマン電車からは想像も付かない長大な客車列車、いわゆる汽車でした。

筑豊本線の歴史は古く、1891年開業の筑豊興業鉄道まで遡ります。その後1894年に筑豊鉄道と改称、1897年に九州鉄道と合併、1907年に国有化され官設鉄道となりました。沿線には筑豊炭田を擁し炭鉱までの多くの支線がありましたが、エネルギー革命でほとんどが廃線となりました。現在では福岡のベッドタウンとなった沿線各都市を結ぶ福北ゆたか線の一部として通勤輸送を行っています。

この頃のD51はどこでも見られる蒸気機関車で、あんまり有り難味はありませんでした。特にこの筑豊本線で活躍しているD51は原型に近く、どこといって特徴の無いロコでした。

セラ1形ロセラ5440

写真1はセラ1形ロセラ5440、1969/9/20国鉄鹿児島本線門司機関区駅にて。

筑豊炭田の名物貨車といえば2軸の小型石炭用底開式ホッパ貨車でしょう。それこそ筑豊のヤードはこの型の貨車で埋め尽くされていました。直方で撮った写真が無いので門司機関区で撮ったロセラ5440に代役を務めてもらいます。

セフ1形ロセフ188

写真1はセフ1形ロセフ188、1972/5/4国鉄筑豊本線直方駅にて。

セラ1形の写真で分かるように、当時はホッパーを嵩上げしてセムからセラへ、セフからセムフへ改造する工事が進んでいました。

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