古い車輌の写真

貝島炭鉱 11 貨車

RF043 Web#=274 掲載2009/3/19

貝島炭鉱は控車という他の私鉄や専用線では持っていない車種が在籍していました。写真1の控車は国鉄の控車と同じ様な役目についていたと思います。連結手が安全に乗り込めるように厳重な柵とステップが付いていました。

国鉄にも控車がありましたが、写真2のようなタイプは機関車の次に連結されていて、大きなヤードで連結手を乗せて入換作業に使われていました。フラットカーには安全のための柵と休憩室が乗せえられていました。

アメリカの鉄道にもトランスファー・カブースというよく似た車種が大きなヤードで使われていました。

貝島炭鉱の控車はバッファーとピンリンク式連結器を備えた特定の蒸気機関車が、通常の自動連結器を備えた貨車と連結するためのアダプターでした。したがってフラットカーの上には、写真3や4のように何も有りませんでした。

通常はアルコの22号蒸気機関車(ピンリンク式連結器付き)の前後に連結されていました。ところが貨車の中にもピンリンク式連結器付きが在籍したいたので下記のような面白い組み合わせで運用されていました。
(自動連結器ー控車ーピンリンク連結器)+(ピンリンク連結器ー22号蒸気機関車ーピンリンク連結器)+(ピンリンク連結器ー控車ー自動連結器)+(自動連結器ー控車ーピンリンク連結器)+ピンリンク連結を装備した旧式貨車

写真4はどう見ても客車なんですが、貝島炭鉱専用線では旅客営業をしていたとは思えません。それとも高級幹部が乗って沿線視察をするビジネスカーとかインスペクションカーだったのでしょうか?

達磨さん(廃車体)になってから久しいのか、どうも破損した側面や妻面にかなり修理の手が入って客車時代の原型を失っているように思えます。

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