古い車輌の写真

呉市交通局 1

歴史

RP155 Web#=281 掲載2009/4/29 修正1 2009/4/30

呉市電の歴史は私鉄の呉電気鉄道から始まります。同社は電力会社による買収、ついで呉市内に開業した芸南電気軌道に軌道事業を譲渡、大日本帝国海軍の要請で呉市に事業を譲渡、そしてモータリゼーションの発展と共に廃止という経過をたどりました。
1906年呉馬車鉄道設立
1908年呉馬車鉄道から呉電気鉄道と改称
1909年呉電気鉄道の最初の区間が開業
1911年呉電気鉄道と広島水力電気が合併して広島呉電力と改称
1911年広島呉電力と広島電燈が合併して広島電気と改称
1921年芸南電気軌道設立
1927年芸南電気軌道の最初の区間が開通
1929年広島電気の軌道事業を芸南電気軌道に譲渡
1942年芸南電気軌道は大日本帝国海軍の要請で呉市に事業を譲渡し、呉市交通局となる
1967年全線廃止

100形102

写真1は100形102、1967/3/31呉市交通局阿賀車庫にて。

100形101-110は芸南電気軌道が開業した時に梅鉢鉄工所で製造した木造単車1形1〜10の機器を流用して、1950〜1951年に帝国車輌(梅鉢鉄工所の後身)で作った車体に阿賀工場で乗せ換えたものです。

500形502

500形(501-503)は元武蔵中央電気鉄道が1929年日本車輌で製造した半鋼製ボギー車1形です。同社の廃止後、1と10、12が1938年に芸南入りして50形50〜52となりました。1952年の改番で500形501〜503となりました。

600形608

600形(601-609)は呉市交通局が1949年に広瀬車輛で製造した鋼製2扉ボギー車です。当初は60形60〜68でした。元60〜66の601〜607は3扉で後にワンマンカー3000形3001〜3007に改造されました。元67、68の608と609は2扉のままで使われていました。

608は廃止後岡山電気軌道に譲渡され2600形2601となりました。実際は呉市交通局600形608の車体に呉市交通局701の台車を組み合わせたものです。岡山電気軌道時代の写真はこちらの2601の写真を参照してください。

700形702

700形(701-703)は呉市交通局が1952年に富士車輛で製造した鋼製2扉ボギー車です。

702と703は岡山電気軌道に譲渡され2500形の2501と2502となりました。今では岡山電気軌道で更新修繕を受けて7300形になっています。岡山電気軌道時代の写真はこちらの2501の写真を参照してください。

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