古い車輌の写真

私鉄に渡ったモハ63 2

700形716

RJ089 Web#=289 掲載2009/5/11

写真1は700形715、1970/9/6山陽電鉄東二見工場にて。旧番号はモハ63815→815→715。1970年はもう元63の電車は引退待ちの状態でした。

63形電車を運輸省から回してもらって最も有効に活用したのは山陽電鉄でしょう。ポールカーも在籍していた山陽電鉄でしたので、巨大な63を迎えるのは大変だったことでしょう。戦争がやっと終わって、資材がなかなか手に入らないときに、よくま〜・・・沢山の工事をやり遂げたことでしょう。

700形714

写真2は700形714、1970/9/6山陽電鉄東二見工場にて。旧番号はモハ63814→815→714。714はもう機器を外されて廃車前提の休車状態でした。

700形715廃車体

写真3は700形715、1970/9/6山陽電鉄東二見工場にて。旧番号はモハ63815→815→715。715はもう車体だけのダルマさんになっていました。車体が大きかったので建物としては有用だったことでしょう。

700形702

写真4は700形702、1970/2/19山陽電鉄別府駅にて。

700形のうち1本だけはモハ63の車体を使って更新修繕をしました。この後で神戸高速鉄道を経由して阪急や阪神に乗り入れる計画が起こったために20メートルもの長大な車体を活かしての更新修繕はできなくなりました。

2700形2701

写真5は2700形2701、1970/2/14山陽電鉄西台車庫にて。700形の部品を使って車体を新造したものです。国鉄の更新修繕とは違って、なかなかスマートな長距離用クロスシート装備の電車になりました。この車体になったのは結局1本だけで、異端車となってしまい最後は2702(2扉)-2700(3扉)-2701(2扉)の編成で使われていました。1985年に3050系最終増備車が入ると3輌全て廃車となりました。

2700形2705

写真6は2700形2705、1970/2/15山陽電鉄人丸前駅にて。

2000系3扉ロングシート車と同じ車体に、700系の台車や機器を流用した電車です。これもモハ63とは似ても似つかないスマートな電車に化けました。山陽電鉄は大切に電車を使えるところまで使いきったのですね。

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