古い車輌の写真

富山地方鉄道 10 軌道線 2

デ5000形 5001

RP174 Web#=307 掲載2009/6/5

写真1はデ5000形5001、1973/6/2富山地鉄市内線南富山検車区庫にて。

富山地鉄軌道線のデ5000形は1950年戦争直後に大量に作られた高床式の電車です。専用軌道が多い笹津線や射水線の直通運転に使用されていました。初期ロットのデ5001〜5004は当初ポール付きで竣工しましたが、後にヤグラに載せた独特の小型パンタグラフに交換されています。

デ5000形 5002

写真2はデ5000形5002、1973/6/2富山地鉄市内線南富山検車区にて。

デ5000形は連結運転に備えて柴田式自動連結器を装備していましたが、直接制御だったので連結した各車に運転手が乗務してブザーの合図で運転していました。このデ5001と5002は連結器を取り外しています。出入り口の扉は原型のままです。

デ5000形 5019

写真3はデ5000形5019、1973/6/2富山地鉄市内線南富山検車区にて。

このデ5019と次に写真のデ5028、デ5040は自動連結器が残されています。

デ5000形 5028

写真4はデ5000形5028、1973/6/2富山地鉄市内線南富山検車区にて。

デ5023〜5030の8輌は一時加越能鉄道の高岡軌道線に譲渡されていました。このときに直接制御から間接総括制御に改造されています。

デ5000形 5040

写真5はデ5000形5040、1973/6/2富山地鉄市内線南富山検車区にて。

野上電鉄 デ10形 13+11

写真6は野上電鉄に移籍したデ5037で、13として竣工直後、1977/11/20日方車庫にて。

富山地方鉄道のデ5031、5035、5037の3両を譲受、野上電鉄のデ10形11、12、13として竣工されました。この他にデ5034も譲渡されていましたが、改造中に日方車庫の火災で失われています。ステップを撤去しただけで、なかなか好ましいデザインの地方鉄道向けの電車に化けてしまいました。

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