古い車輌の写真

富山地方鉄道 11 軌道線 3

デ3530形 デ3533

RP175 Web#=308 掲載2009/6/8

写真1はデ3530形デ3533、1973/6/2富山地鉄市内線南富山検車区にて。

デ3530形は1951年に日本車輌でで3531〜3535の5輌が作られました。戦後に作られた電車では珍しい四輪単車です。車体だけは新造の半鋼製で、機器とブリル21E型台車は古い電車のものを再利用しています。集電装置は珍しいボウコレクター(所謂Yゲル、またはハエタタキ)を採用していましたが、後にZパンタグラフに取り替えられています。撮影した頃は旅客営業から退いて冬季の除雪用として使用されていましたが、2008年に廃車解体となりました。

後に正面窓下にあったヘッドライトが、同じ正面窓下でシールドビーム2灯に、正面の窓がアルミサッシュ化され側面の窓はHゴムの固定窓に改造されています。

デ3530形 デ3534

写真2はデ3530形デ3534、1973/6/2富山地鉄市内線南富山検車区にて。

デ3534も上記の3533と同じ様に除雪用となりました。機器が単純で無理が利いたために、除雪のような酷使に耐えたとのことです。但し除雪といっても路面は自動車で行われ、この電車の役割はフランジウエイの確保と融雪剤の撒布でした。

1999年に廃車となりました。

デ3530形の廃車体

写真3はデ3530形の廃車体、1973/6/2富山地鉄市内線南富山検車区にて。

除雪用にならなかった3531と3532は1966年に、3535は1971年に廃車となりました。

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