ハニフ570形 573
RP182 Web#=317 掲載2009/6/18写真1はハニフ570形573、1967/3/27伊予鉄道横河原線松山市駅留置線にて。 伊予鉄道横河原線と森松線では古い2軸客車を2輌結合した木造2軸ボギー客車が就役していました。通常はボギー客車3両1組(ハフ550形+ハ500形+ハニフ570形)で列車を組成し、多客時は2組つないでB形DL重連で牽引するものです。ハフ550形は1954年、ハニフ570形は1955年に各6輌が作られました。
ハニフ570形 575?

写真2はハニフ570形575?、1963年夏に伊予鉄道横河原線松山市駅にて。 この写真は鉄道ファンとして初めての長距離旅行でオリンパス・ペンSで撮影したものです。どうもカメラというものに慣れていなかったので、かなりピントも露出も怪しいものです。 写真1の検査標記を拡大してみるとは形式ハニフ570、定員60人、自重10.0頓、貨重2.0頓と読み取れます。
ハフ550形 551

写真3はハフ550形551、1963年夏に伊予鉄道横河原線松山市駅にて。 ハニフ575+ハフ551+ニ12の3輌連結の横河原行き列車が、小さなB型ディーゼル機関車の連結を待っているところです。ゲージは3フィート6インチゲージ(1067o)ですが、乗客との対比で客車のサイズが軽便規格ということが分かります。
ハ500形

写真4〜6は梅津寺パークに保存されていたボギー客車3輌でハ500形、1967/3/27撮影。 保存されていた客車は4輌(ハ500形+ハ500形+ハ500形+ニ11形)とも全て何故か車番が抹消されていました。ネガを拡大してみると左端の検査標記から、これがハ500形だということが分かります。このハ500形はまだ縦羽目板の木造車体でした。
ハ500形

これもハ500形ですが車番は抹消されていました。軽便規格の客車としては珍しい本格的な軸バネ台車(国鉄のTR23にソックリです)を履いているのに注目してください。このハ500形も原型の縦羽目板の木造車体でした。 ハ500形は1954年に古い2軸客車を2台を組み合わせて、自社の古町工場で5輌作ったものです。
ハ500形

これもハ500形で社紋は残されていましたが、車番は抹消されていました。このハ500形だけは車体が鉄板貼の簡易半鋼製車体でした。写真4〜6の検査標記を拡大してみるとは形式ハ500、定員75人、自重10.0頓と読み取れます。 残念ながらこの4輌の保存客車は後に解体処分されたようです。
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