ニ11形 12
RP183 Web#=318 掲載2009/6/18写真1はニ11形12、1963年夏に伊予鉄道横河原線松山市駅にて。 この写真はカメラに慣れていない中学生が、当時流行っていたハーフサイズ・カメラのオリンパス・ペンSで撮影したものです。ちとピントと露出が適当でないようです。背景の軽便鉄道的に低いプラットホームにも注目してください。
ニ11形 12?

写真2は梅津寺パークに保存されていた客車4輌の内最後尾のニ11形、1967/3/27撮影。 ネガを拡大してみると、抹消された車番はかすかに12と読めます。検査標記は無事で、ネガを拡大すると形式ニ11、定員30人、自重4.1頓と読み取れます。
ハ31形 31

写真3と4はハ31形31、1967/3/27伊予鉄道古町車庫にて。 オープンデッキの2軸客車ハ31型31です。このデッキに立って初夏の緑の畑の間を縫ってゆっくりと走る列車はさぞや涼しく気持ちが良かったことでしょう。この写真を撮影した頃は、茶色の塗装も痛んでいませんでした。検査標記はネガを拡大すると形式ハ31、定員36人、自重3.9頓と読み取れます。

背景になっている素敵な古町車庫や周辺の建物にも注目してください。 この客車は撮影したときは茶色でしたが、後に濃い青緑?に塗り替えられたようです。現在はその青い塗装がボロボロになりましたがブルーシートを掛けられた状態で、古町車庫の留置線(どこにもつながっていない)に保管されています。
ワの廃車体

写真5は有蓋車の廃車体2輌分、1967/3/27伊予鉄道古町車庫にて。 標記も社紋も完全に抹消されていました。側窓が全然無いにもかかわらず車内から操作するハンドブレーキの減速ギアカバーが見えます。暗い中で操作したのでしょうか? それとも側扉を開け放したままで運行されていたのでしょうか?
ワフ

写真6は検車区の休憩室として活用されていた有蓋緩急車、1967/3/27伊予鉄道古町車庫にて。 貨物列車に使われていたワフの廃車です。開け放ったワフの扉から見える火鉢とヤカン、扉に取り付けられた階段はモケイゴコロを熱く刺激しませんか? 早春の3月27日に訪問した古町車庫はとても寒かったので、そこで親切な検車の方々が休憩時間に焼いて下さったお餅と熱いお茶は結構な香りとお味でした。模型化するのでしたら、火鉢、ヤカン、餅焼きの網、餅と黄粉、検車区の方と私をワフの中に再現したいですね。おっとペーソスを誘う裸電球が天井からぶら下がっているのも忘れたくないですね。
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