古い車輌の写真

伊予鉄道 6 モハ110形

モハ110形 113

RP184 Web#=320 掲載2009/6/21

写真1と2はモハ110形113、1981年夏、伊予鉄道高浜線古町車庫にて。

伊予鉄道モハ110形は元西武鉄道モハ550形で、1927年にモハ550形10輌とクハ600型10両が川崎造船所で作られました。深い屋根、側面扉上の弓形の雨樋、お椀形ベンチレーターと強烈な個性を振り撒いている川崎形の電車です。阪急の600形が先駆車となりましたが、後に目黒蒲田電鉄(現東急)、長野電鉄、豊川鉄道などの川崎形が次々と就役しました。

写真1と2のモハ113の経歴はは西武鉄道で1927年モハ550形モハ554として新製、1940年モハ100形モハ104に改番、さらに1948年モハ151形モハ154に改番、そして1964年に伊予鉄道に譲渡されました。廃車は700形の導入により、1989年でした。

モハ110形 114

写真1はモハ110形114、1981年夏、伊予鉄道高浜線古町車庫にて。

このモハ114の経歴はは西武鉄道で1927年モハ550形モハ558として新製、1940年モハ100形モハ108に改番、さらに1948年モハ151形モハ158に改番、そして1964年に伊予鉄道に譲渡されました。廃車は1989年でした。

モハ110形 115

写真4と5はモハ110形115、1967/3/27伊予鉄道高浜線古町車庫にて。

このモハ115の経歴はは西武鉄道で1927年モハ550形モハ551として新製、1940年モハ100形モハ101に改番、さらに1948年モハ151形モハ151に改番、そして1964年に伊予鉄道に譲渡されました。廃車は1989年でした。

川崎形の電車では側面のドアと正面運転台の上にある弓形にカーブした水切りは外観に大きな影響を与える部品ですが、伊予鉄道では全ての水切りが取り外されていました。

伊予鉄道はモハ111〜115の5輌とクハ411〜413の3輌を、西武鉄道所沢工場で更新修繕を受けてから譲渡されています。

阪急650形 658

写真6は阪急電鉄650形658、1971/3/5阪急伊丹線新伊丹駅にて。

これは川崎造船タイプの最初の例となった阪急の600系のクハで650形658です。側面のドアと正面運転台の上にあるカーブした水切りは外観に大きな影響を与える部品ですが、この658号では側面の水切りがすべて失われています。

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