古い車輌の写真

伊予鉄道 9 モハ300形、クハ400形

モハ300形 302

RP187 Web#=322 掲載2009/7/5

写真1はモハ300形302、1967/3/27伊予鉄道高浜線古町車庫にて。

1950年伊予鉄道郡中線の電化に伴い日立製作所でモハ300形が301〜304の4輌作られました。乗客が増えたためか1961年に伊予鉄の古町工場で2扉で14mしかなかった短い車体を、3扉19mに延長される大工事が施されました。1985年に302は301とともに小田急から譲り受けたカルダンドライブの新型台車FS-316に履き替えていますが、1989年には廃車となりました。

写真1は旧塗装時代の302で、「茶色の垢抜けしない塗装」という印象が強く残りました。

モハ300形 304

写真2はモハ300形304、1981年夏、伊予鉄道高浜線古町駅にて。

モハ304は303とともに1977年にカルダンドライブの新型台車に履き替えています。車体は半鋼製、暖かな木製インテリアはクラシックなニス塗り、でも最新鋭の足回り・・・と面白いコントラストを見せていました。

写真2は古町工場で検査のために仮台車をはいている姿ですが、古い車体には似合わないボルスター・アンカーに注目してください。

クハ400形 401

写真3はクハ400形401、1981年夏、伊予鉄道高浜線古町駅にて。

1950年伊予鉄道郡中線の電化に伴い帝國車輌でクハ400形が401〜406の6輌作られました。長さ16mで両運転台を持つ3扉車でした。後に405と406がモハ100形に改造され、1952年にナニワ工機でクハ406(2代目)とクハ407(後にクハ405に改番)が製造されました。

クハ400形 402

写真4はクハ400形402、1967/3/27伊予鉄道高浜線古町車庫にて。

1958年から1963年にかけてモハ100形+クハ400形+モハ200形の3両固定編成となり、クハ400形は列車の先頭には出なくなりました。

写真5はクハ400形402、1981年夏、伊予鉄道高浜線古町駅にて。

写真4は茶色一色から薄いクリーム色とオレンジ色の線の塗装になってから直後の写真、写真5はその14年後に窓周りをオレンジ色に変えた時の写真です。

クハ400形は1984年から1985年にかけてモハ100形、モハ200形と共に廃車となっていきました。

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