古い車輌の写真

伊予鉄道 10 クハ400形、クハ410形、クハ420形

クハ400形 クハ405

RP189 Web#=324 掲載2009/7/7

写真1はクハ400形405、1967/3/27伊予鉄道高浜線古町車庫にて。

伊予鉄高浜線の電化に伴い1950年にクハ400形401〜406の6輌が帝國車輌で作られました。その中で406が1952年にモハ105に、1961年に405(初代)がモハ106の改造されました。1952年にクハ400形の増備車としてナニワ工機で406(2代目)と407が作られました。1961年に405がモハ106に改造されると、空き番号を埋めるために407は405(2代目)に改番されました。

クハ400形の増備車は当初から片運転台で、長さも401〜406(16.2m)より少し長い16.8mでした。

1958年〜1963年にかけてモハ100+クハ400+モハ200の3輌固定編成化が行われ、クハ400形は滅多に先頭に出なくなりました。1987年までにすべて廃車となっています。

クハ410形 クハ413

写真3はクハ410形413、1967/3/27伊予鉄道高浜線古町車庫にて。

この413は西武鉄道(初代)が1927年に川崎造船所で作ったクハ600形クハ600〜607の中のクハ601でした。1940年にクハ601はクハ1102に改番、1948年の一斉改番でクハ1151形クハ1152となりました。西武鉄道所沢工場で車体更新を受けてから伊予鉄道に譲渡されクハ413として就役しました。

モハ110形+クハ410形の同系で2両編成を組んでいましたが、晩年はさらモハ120形と3輌編成を組むようになり実質的にはサハとなっていました。そのために個性の強い川崎造船形の正面は貫通型に改造されていました。1989年に廃車となりました。

クハ420形 クハ421

写真4はクハ420形421、1981年夏伊予鉄道高浜線古町車庫にて。

421は京浜急行電鉄が1947年に三井造船玉野製作所で作ったデハ400形 (初代)のうちの1輌です。デハ400形が1965年から車体更新(載せ換え)を受ける際に余った旧車体を西武所沢工場で修繕(結果としてノーシル・ノーヘッダ化)して、西部鉄道手持ちの台車等を組み合わせて1968年に伊予鉄道に譲渡したものです。421の前面は貫通化改造されています。700系の増備により、1989年に編成を組んでいたモハ120形とともに廃車されています。

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