古い車輌の写真

国鉄の古い客車 4

スハ88 1

RJ095 Web#=333 掲載2009/7/17

写真1はスハ88形スハ88 1、1966/8/3国鉄仙台運転所にて。

畳敷きの客車が要望されていた東北地方で、団体用として改造により誕生した和式客車で最近流行のジョイフル・トレインの嚆矢というべきでしょう。この客車の履歴はとても複雑です。
1932年北海道の急行列車用としてスロシ37950形として新造。車輌称号規定の改正でスロシ38 12、戦時改造で調理室付三等車マハシ49 17、1953年にスハシ29 103、1960年に和式客車スハ88 1に改造されました。その後1972年にグリーン車に格上げされスロ88 1となりましたが、1975年に廃車となりました。

オハフ80 1

写真2はオハフ80形オハフ80 1、1966/8/3国鉄仙台運転所にて。

好評だったスハ88に続いて改造された2番目の和式客車です。当初は17m級木造客車ナハ22415ですが、台枠等を利用して20mの一般客車オハ61 808に改造、1961年和式客車オハフ80 1に改造、1972年にグリーン車に格上げされてオロフ80 1となりました。

マハ29 155

写真3はマハ29形マハ29 155、1966/8/3国鉄仙台運転所にて。

1936〜1939年に作られたマロネロ37600が前身で、1941年車輌称号改正でマロネロ37 9となりました。戦時客車改造によりマハ47 144、1953年にマハ29 155、そして1965年に廃車となりまsた。

スハフ34 1

写真4はスハフ34形スハフ34 1、1966/8/3国鉄仙台運転所にて。

スロハフ31700形として登場、スロハフ30形を経てスハフ34 1となりました。

スハ50 2104

写真5はスハ50 1形スハ50 2104、1966/8/3国鉄仙台運転所にて。

スロハ31550形として登場、スロハ32形を経てスハ50形となりました。

スハ32 2041

写真6はスハ32形スハ32 2041、1966/8/3国鉄仙台運転所にて。

スハ32 2041は1929年から作られたスハ32形の初期のタイプで、当初スハ32600形として158両が作られました。1941年の改番では陸軍が中国に持っていった車輌を除いてスハ32 1〜136となりました。電機暖房装置を装備した車輌は番号に2000を足しています。このような汎用性の高い普通客車の履歴は、優等車輌と比べて単純になる傾向があります。

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