古い車輌の写真

操重車

ソ83

RJ099 Web#=337 掲載2009/7/22

写真1はソ80形ソ83、1970/3/11国鉄山陽本線大久保駅にて。

ソ80形は脱線事故の復旧に使われる事故救援用操重車で、1956年〜1969の間に国鉄浜松工場と日立製作所で合計21輌作られました。扱い荷重は65tに及ぶ大型クレーン車でディーゼルエンジンと発電機を持っており、自走も可能です。常にクレーンをブームを載せる長物車チキと行動をともにしています。

このソ83は初期型(ソ80〜83)でブームが途中で曲げられております。

ソ87

写真2はソ80形ソ87、1966/5/28国鉄吹田第一機関区にて。

ソ87は中期形で写真で見られるようにブームが直線です。吹田第一機関区では扇形庫内に保管されていたために、シートをかぶっていなくて構造がよくわかりました。

ソ89

写真3はソ80形ソ89、1972/5/7国鉄小郡客貨車区にて。

普通操重車はこの写真のように、外で雨ざらしで保管されているのが普通です。そのためこのソ89も一部がブルーシートで覆われて残念な様子でした。

阪急電鉄のクレーン車

写真4は無番号のクレーン車、1965/2/3阪急神戸線西宮車庫にて。

阪急電車の西車庫で見つけた車載クレーンです。いったい何に使われたのでしょう? 多分真夜中に饋電停止後、短いプレートガーダー橋梁の架け替えなんかに使われていたのでしょうか?

今では立派は大型クローラー・クレーンが十三駅の保線区側線に待機しています。

チム711+チ701

写真5はチム711+チ701、1966/9/10神戸電鉄鈴蘭台車庫にて。

これは私鉄の登山電車で使われていた保線用のささやかな操重車です。レールの積載や取り降ろしに使われるものでしょう。神戸電鉄では車籍は長物車のままでしたが、国鉄で言えばソ50形とかソ60形に相当するものです。

小さなレイアウト・セクションのアクセサリーにいかが?

ト2782

写真6はト2782、1970/1/24近畿日本鉄道名古屋線明星検車区区にて。

これも古い無蓋車を改造したレール積載や取り降ろし用の貨車です。

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