古い車輌の写真

福知山線のDF50 1

川西池田駅

RJ100 Web#=338 掲載2009/7/23

写真1はC11の牽くサバーバン列車がDF50 504の牽く準急列車と離合しています、1965/4/1国鉄福知山線川西池田駅にて。

この頃の福知山線は単線で列車本数が少なく、運転本数の多い複線の阪急電車宝塚線に比べて見劣りがしていました。サバーバン・タンクのC11形蒸気機関車が大阪から三田あたりまでの近郊旅客列車を牽き、福知山までの長距離列車の一部がC57形蒸気機関車からDF50に置き換えられた頃です。

まだDD51形ディーゼル機関車は量産に至ってなく、本数の少ない貨物列車はDF50の担当でした。三田までの普通列車は、交換可能駅の川西池田駅で写真1のDF50が牽く長距離普通列車と交換し、写真2のDF50が牽く長距離準急列車に追い抜かれてからおもむろに出発しました。

沿線の麦畑にC11形蒸気機関車の影を映しながら、かなりの速度で飛ばしていたのを思い出します。

生瀬駅

宝塚駅の次の生瀬駅で急行列車を待ち合わせているDF50 510の牽く貨物列車。

生瀬〜武田尾

険しい武庫川渓谷の崖っぷちをDF50の牽く貨物列車がやってきます。沿線に大した工場も操業していなかったので、このように非力なDF50でも十分役に立ったのでしょう。

DF50形ディーゼル機関車の牽引する長距離旅客列車が武庫川渓谷に沿って駆け抜けて行きます。

こんなローカル線に2両もグリーン車が連結されているのはなぜでしょう? 城之崎温泉に出かける団体客でしょうか。

写真5と6でご覧のように武庫川の河床や山の崖が白っぽく移っています。六甲山系の白い花崗岩に由来するものです。周辺の土はサラサラとした薄茶色の砂で風景がとても明るく見えるのが特徴です。砂土は当然痩せており針葉樹、特に松が優勢で、林床にも日が当たり明るく見えます。

       前のページ 次のページ