古い車輌の写真

別府鉄道 9 DC 3

キハ101

RP203 Web#=349 掲載2009/8/7

写真1と2はキハ101、1974/4/20別府鉄道野口線野口駅にて。

野口線の終点は国鉄高砂線の野口駅でした。貨物輸送はすべて土山線に移り、国鉄線と結ぶ渡り線も失われていました。ごく狭い地域の旅客輸送だったので最初は4輪単車のガソリンカー(レカ1やレカ2)、ついで中型の社型気動車(キハ2やキハ3)が活躍していました。

私が野口駅を訪問したときは片上鉄道からやってきたキハ101が活躍していました。野口線では中型の社型気動車を見慣れていたので、このディーゼルカーはずいぶんと大きく近代的な車輌に変わったもんだと感じました。

1934年川崎車輌製で鉄道省キハ41071として竣工、1952年に片上鉄道に払い下げられキハ3001となり、1967年にキハ301と改番されました。1974年に別府鉄道にやって来てキハ101となりました。

写真3はキハ101、1979/10/70別府鉄道別府港機関区にて。

新たに導入したキハ101ですが、陸運局の行政指導で踏切事故に備えて、ブレーキ配管を守るために鋼鉄製のプロテクターを装備しなければなりませんでした。検車区の人たちは「こんなのんびりした線区でも要るのかな〜」と言っておられました。

津軽鉄道 キハ2402

写真4はキハ2400形キハ2402、1966/8/5津軽鉄道津軽五所川原駅にて。

キハ41000形は国鉄ローカル線の単行運用に使われ、その後にローカル私鉄に払い下げられて第2の職場で活躍しているのをよく見ました。また同系車を新製した私鉄もありました。この津軽鉄道キハ2402はヘッドライトが幕板の中央辺りに低く取り付けられています。これだけで古いガソリンカーのスタイルを強調しているように感じますがいかがでしょうか?

関東鉄道筑波線 キハ41004

写真5はキハ41000形キハ41004、1975/6/6関東鉄道筑真鍋機関区にて。

関東鉄道筑波線のキハ41004はキハ41000形の標準的なスタイルです。1950年に国鉄からキハ41089の払い下げを受けたものです。ヘッドライトが屋根の上に高々と掲げらています。これだけでスタイルがぐんと軽快になってしまうのが不思議です。

片上鉄道 キハ303

写真6はキハ300形キハ303、1974/6/9片上鉄道和気機関区にて。

これは別府鉄道のキハ101となったディーゼルカーです。ヘッドライトがシールドビーム2灯になり腰板に埋め込まれています。元来シールドビームのヘッドライトは小型になってしまうので、目を失ったように感じてしまうのは私だけでしょうか?

1934年に川崎車輌で作られ鉄道省キハ41071となり、1952年に片上鉄道に払い下げられキハ3003となり、1967年キハ303と改番されました。別府鉄道のキハ101となったキハ301とは同僚です。

       前のページ 次のページ