古い車輌の写真

別府鉄道 12 無蓋車

ト2

RP206 Web#=352 掲載2009/8/11

写真1はト1形ト2、1969/9/8別府鉄道別府港機関区にて。

1894年東京平岡工場製で元鉄道省ト2347、1927年に別府鉄道に譲渡されト1形ト2となりました。

この写真を撮影したときは、積みつけ冶具を取り付けてト1とともに2輌に跨る長いレールの運搬と保線作業に従事していました。

写真2はト1形ト2、1970/3/11別府鉄道別府港機関区にて。

この写真を撮影したときは、側あおり戸も妻板も取り外されて単なるフラットカーになっていました。

ト4

写真3はト1形ト4、1969/9/8別府鉄道別府港機関区にて。

1894年東京平岡工場製で元鉄道省ト2353、1929年に別府鉄道に譲渡されト1形ト4となりました。妻板上辺がフラット、軸受けが簡易なタイプ、車輪が松葉スポークと明治期の古い無蓋車の面影を伝えていました。

ト8

写真4はト1形ト8、1969/9/8別府鉄道別府港機関区にて。

製造年と製造メーカーが不詳の元鉄道省ト4782で、1948年に別府鉄道に譲渡されト1形ト8となりました。側板の背が少し高いのですがト4と同じような形態 でした。

写真5はト1形ト8、1979/10/7別府鉄道別府港機関区にて。

写真4の撮影から10年後の写真ですが、どうも妻板上辺の形(山形になっている)と側板の木取の違いが気になります。写真4は国鉄の旧ト1形で、写真5は国鉄の新ト1形(途中で車輌が入れ替わっている)ではないかと思いますがいかがでしょうか?

ト8のは大きな鉄製の桶(タンク?)が載せられ、妻板にはなにやらよくわからない枠が取り付けられています。線路から雑草を駆除するための除草剤を撒布する役目を担っていたのでしょう。

       前のページ 次のページ