古い車輌の写真

豊橋鉄道 2 豊橋市内線 2

3702

RP208 Web#=354 掲載2009/8/13

写真1〜3はモ3700形3702、1984/1/21豊橋鉄道豊橋市内線赤岩口車庫にて。

モ3700形は名古屋市交通局がドイツのAEG製モーターを採用して1927〜1928年に掛けて日本車輌製造と東洋車輌で10輌製造したBLA形(Bogie Low-floor A type)を譲り受けたものです。名古屋市電では後に1200形1201〜1210に改番されました。戦争で被災し廃車となった1202と1203の欠番を埋めるために1958年に1209と1210が2代目の1202と1203に改番されています。

1963年に名古屋市電で廃車となった1202(元1209)と1204〜1206が豊橋鉄道に譲渡され、701〜704となりました。1968年に3701〜3704に改番が行われました。1994年には鉄道友の会のエバーグリーン賞を受賞し、1996年にはダミーのトロリーポールを装備し塗装も新造当時のもの(マルーンに金色のライニング)に復元してレトロ電車として臨時運転などに運用されていました。

3700形は1970年代に3両が廃車となりましたが、この3702は生き残り、2007年になってから廃車となりました。現役であった期間は80年にも及びます。もっと長く活躍が続けられたはずですが、ブレーキ系統の2重化という行政指導のための廃車です。

廃車後は児童研修施設のこども未来館(豊橋市内)で、片方の運転台が電車運転シミュレーターになって静態保存されています。

3704

写真1はモ3700形3704、1984/1/21豊橋鉄道豊橋市内線赤岩口車庫にて。

元名古屋市電1206の3704は1970年代に他の3輌とともに廃車となりました。

3801

写真5はモ3800形3801、1984/1/21豊橋鉄道豊橋市内線赤岩口車庫にて。

この電車は元々呉市電のために木南車輌製造が戦争中に製造していたものですが、途中でキャンセルとなったために名古屋市電が1943〜1944年に購入したものです。名古屋では呉市をもじって900形と称していたと伝えられています。905が戦災廃車となり907が2代目905の改番されています。1963年に廃車となり全車豊橋鉄道に譲渡され800形となりました。1968年にモ3800形3801〜3806に改番されています。1989年までにすべてが廃車となりました。

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