古い車輌の写真

豊橋鉄道 6 渥美線 4 EL

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RP212 Web#=358 掲載2009/8/18

写真1はデキ200形201、1984/1/21豊橋鉄道渥美線花田貨物駅にて。

1939年に渥美電鉄が木南車輌で作った出力194KW、重量20.0tの凸形電気機関車です。最初はED1として就役しましたが、1940年に名鉄と合併しデキ151となりました。1954年に名鉄が渥美線を豊橋鉄道に譲渡し、デキ151もそのままの番号で継承されました。1968年に改番があり、重量(20t)元に形式が決められデキ200形201となりました。車体デザインは南海電鉄に数多く就役していた
いわゆる南海型の電気機関車に通じるものがあります。

豊橋鉄道では主として花田貨物駅での貨車の入換に使われていました。1984年の貨物営業廃止に伴い廃車となり、伊良湖フラワーパークに保存されていました。

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写真2と3はデキ350形351、1984/1/21豊橋鉄道渥美線高師車庫にて。

1955年に西武鉄道所沢工場で1形2として製造されました。同年に小野田セメントの為に豊橋鉄道が購入しデキ1000形1001として就役しました。1968年の改番の際には機関車重量に基づきデキ350形351となりました。1984年の貨物営業廃止に伴い廃車解体されています。

私鉄向けの電気機関車は結構アクの強いデザインの車体が多いのですが、この電気機関車のデザインは個性をわざと殺したように感じられるのはサイト・オーナーだけでしょうか?

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写真4と5はデキ400形401、1984/1/21豊橋鉄道渥美線高師車庫にて。

豊橋鉄道が1956年に東洋工機で小野田セメントの私有車として新造した独特のデザインを持つ電気機関車です。最初はED401(これも機関車重量から)と名乗っていましたが、1968年の改番でデキ400形401となりました。

本線貨物列車用の大型電気機関車(出力452KW、重量40.0t)として長く活躍しましたが、1984年の貨物営業廃止に伴い廃車解体となりました。

裾周りが大きなカーブを描いていて、「かわゆい」というか「デレっとしている」というか・・・頼りになる強力な電気機関車というイメージは全く感じられません。日本鉄道自動車と呼ばれていた時代には、まとまった良いデザインの電気機関車が多数作られていたのに・・・不思議です。

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写真6はデキ450形451、1984/1/21豊橋鉄道渥美線高師車庫にて。

田口鉄道の開業に伴って1929年に日本車輌で新造された私鉄としては大型(出力440KW、重量40.0t)の電気機関車デキ53です。森林地帯である田口鉄道の沿線から木材を搬出するのに永く活躍していましたが、1965年に600Vに降圧工事をしてから渥美線へ転属となりました。1968年に重量を基にした改番があり、デキ450形451となりました。1984年の貨物営業廃止に伴い廃車解体となりました。

デキ401とよく似たスペックの電気機関車ですが、外観から与える印象はこちらの方がはるかに強力で頼りになりそうに感じられます。

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