古い車輌の写真

北恵那鉄道 3

562

RP2 Web#=3 掲載2009/8/

写真1はモ560形562、1976/6/5北恵那鉄道中津町車庫にて。

瀬戸電気鉄道は最初のボギー車ホ103形ホ103とホ104の2輌を1926年に日本車輌製造で製造しました。1928年にホ105〜110、1929年にはホ111とホ112を増備し合計で10輌が就役しました。1939年に瀬戸電気鉄道が名古屋鉄道に合併された際にモ560形(初代)561〜570と改番されました。

564

写真2はモ560形564、1976/6/5北恵那鉄道中津町駅にて。

1964〜1965年のモ561〜564が名鉄の子会社である北恵那鉄道に譲渡され、名鉄時代と同じ形式番号で就役しました。

565

写真3と4はモ560形565、1976/6/5北恵那鉄道中津町駅にて。

名鉄に残されたモ565〜570は同じ頃に揖斐線、谷汲線に転属しています。1967年に北陸鉄道金沢市内線からモハ2200形をモ560形(2代)として購入したので、このモ560形はモ760形765〜770と改番されました。1973年にモ765が北恵那鉄道に譲渡され連続番号のモ565に改番(旧番復帰?)されて就役しました。565の右側の大きな木造建築は本社の建物で、一階は中津町駅本屋です。

製造当初は路面電車的な形態で、低いプラットホームから乗り降りするためのステップが備えられていました。1949年に名鉄の手で瀬戸線のプラットホームの嵩上げが行われ、ステップが取り除かれ郊外電車の形態になりました。全長は14m、重量は23tもあり路面電車としてはかなり大柄でした。

1978年の廃線で廃車となりました。北恵那鉄道の車輌は保存されていた物もありましたが、現在ではすべてが解体撤去されています。名鉄揖斐線のモ766は愛知県瀬戸市の瀬戸市民公園に原型に近い形に復元されて静態保存されています。

用地が狭かったためかポイントがカーブしている旅客用プラットホームにかかっているのに注目してください。

名鉄揖斐・谷汲線モ562

写真5は名鉄に残されたモ560形562です。1976/1/25名古屋鉄道岐阜工場にて。

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