古い車輌の写真

秋田中央交通 2

ナハフ20

RP220 Web#=368 掲載2009/9/4

写真1はナハフ10形ナハフ20、1966/8/6秋田中央交通五城目駅にて。

ナハフ20の前身は鉄道省太井工場で1934年に作られたキハ41085で、1949年に国鉄から譲渡されました。出自がガソリンカーなので自重が16.3tと軽く、ここで廃止になるまで永らく愛用されました。私が訪問した頃は窓がクリーム色で窓より下が緑という上品ないでたちでした。しかし晩年は青と赤という暑苦しい塗装が施されていましたが、雪国の冬には視認性というメリットがあったのでしょう。

ワム904

写真2はワム900形ワム904、1966/8/6秋田中央交通五城目車庫にて。

1960年に貨物輸送を増強するために日本車輌で国鉄ワム90000形と同じ設計のワム901〜904の4輌を新造しました。当時は鉄道による貨物輸送が盛んな時代で、農産物の輸送に国鉄の貨車がなかなか回してもらえないという事情がありました。

ワ160

写真3はワ1形ワ160、1966/8/6秋田中央交通五城目車庫にて。

1947年に国鉄からワ1形を10輌譲り受けたものです。番号はなぜか10番おきでワ110、120・・・200でした。僅か3.8Kmしかない短い鉄道でしたが貨車が20輌も在籍していて、沿線の農産物を盛んに都会に送り出していました。

トラ303

写真4はトラ300形トラ303、1966/8/6秋田中央交通五城目車庫にて。

1960年に貨物輸送を増強するために日本車輌で国鉄トラ30000形と同じ設計のトラ301〜906の6輌を新造しました。

客車の廃車体

写真5と6は標記が読み取れなかった客車の廃車体、1966/8/6秋田中央交通五城目車庫にて。

ここには廃車となった客車が4輌ありました。ハフ1と2は五城目軌道開業時(1922年)の木造小型ボギー車で、定員32名から推測すると小型ガソリン機関車に引かれていたものでしょう。この写真の廃車体は1939年に松島電車から譲渡を受けた木造4輪単車のハ1かハ2のどちらかと思われます。

写真5と同じ客車の廃車体ですが、こちら側には窓が残されていました。

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