古い車輌の写真

西日本鉄道 1 北九州線 1

RP221 Web#=371 掲載2009/9/10

西日本鉄道北九州線は九州電気軌道によって1911年に最初の区間が開通しました。1912年戸畑線が開通、1914年に北九州線が全線開通、1942年に小倉電気軌道を買収し、同年九州電気軌道、福博電車、九州鉄道、博多湾鉄道汽船、筑前参宮鉄道が陸上交通事業調整法により合併され西日本鉄道が発足しました。1961年に乗客数がピークとなりましたが、その後は自動車に押されて次々と廃止になり2000年に北九州線のすべてが廃止となりました。

沿線にはかなり大きな都市が繋がっていたので、路面電車としては高速運転が行われていました。またラッシュアワー対策として2車体や3車体の連接車を大量に増備したのが特徴です。

144

写真1は100形144、1972/5/3西日本鉄道北九州線。

1940年から1941年にかけて製造された車両で、写真2の144は日本車輌で作られた138〜147のグループに属しています。妻面の傾斜が緩い独特の半流線型です。

153

写真2は100形153、1972/5/3西日本鉄道北九州線。

1940年から1941年にかけて製造された車両で、写真3の153は汽車製造東京支店で作られた148〜157のグループに属しています。

この野暮ったい流線型を見ていると、サイトオーナーにはスズキ目ハタ科に属する海水魚で釣りの対象としても人気が高く、高級食材として扱われるクエ(九絵)の顔を思い起こしてしまいます。

211

写真3は200形211、1972/5/3西日本鉄道北九州線。

九州電気軌道開業時に用意した1形と散水車の台車と機器を流用して、1934年から1937年にかけて12輌が日本車輌および汽車製造東京支店で製造されました。竣工時に4輪単車の100形が在籍していたために200形となりました。100形が廃車となり、写真1と2の2代目100形ができたために、新しい電車の方が番号が若くなっていました。
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