古い車輌の写真

西日本鉄道 4 北方線 2

338A+338B

RP224 Web#=374 掲載2009/9/13

写真1と2は331形338A+338B、1972/5/3西日本鉄道北方線北方車庫前停留所にて。

西鉄北方線では小倉電気軌道から引き継いだ古い木造4輪単車17輌が主力でしたが、沿線に住宅団地が建設され輸送力増強が望まれるようになりました。そこで北九州線で多く就役していた連接車を導入することとなり、1957年から1964年にかけて川崎車輌、日立製作所、九州車輌で13編成26輌が製造されて、古い木造4輪単車17輌を置き換えました。

車体は北九州線の流線形車体と比べて角ばったデザインで、先頭部分は小さな車輌限界のために絞られていました。長さは15m、定員90名、重量15t、出力は38KWX2で76KWでした。北九州線の標準的なボギー車600形は長さ12m、定員80名、重量16t、出力は90KWX2でしたので、複雑な連接構造と採用するよりも単純なボギー車でフリークェントサービスの方が乗客に喜ばれたのではないかと思います。

写真2の右側に見える怪しげな木造モルタル造り平屋建ての看板建築は、北方車庫に同居する営業所(切符売り場)です。トロリーレイアウトには好ましい建築物でしょう。

335A+335B

写真1は331形335A+335B、1972/5/3西日本鉄道北方線北方車庫にて。

車庫から335A+335Bが顔を覗かせていました。331形は1980年の廃線とともに、他社に譲渡されること無くすべてが廃車解体されてしまいました。地方の路面電車は連接車のような複雑な構造を嫌ったのでしょうか。

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