古い車輌の写真

西日本鉄道 12 大牟田線 4 500、600

629

RP232 Web#=382 掲載2009/9/23

写真1と2はモ600形629、1971/5/3西鉄大牟田線二日市車庫にて。

600形は1962年から1972年まで9次に渡って27編成57輌が川崎重工業で製造されました。この629は最後に近い1971年製造の第8次に当たります。この8次から屋上に埋め込まれた大型ヘッドライトが小さなシールドビーム2灯になったため、先頭車らしさが無くなったように思えます。後に600形のヘッドライトは全て前面窓下に、シールドビームとテールライトをライトケースに収めて移設されました。

1990年から1991年にかけて2両編成4本、3両編成1本が宮地岳線へ転用されました。その際に改軌、ワンマン化、塗装の変更が行われて現在も活躍中です。

大牟田線に残った600形は車輌は本線ローカルや甘木線での運用についていましたが、救援車に改造されたものを除いて2004年までに全て廃車となりました。

501

写真3〜5はモ500形501A+501C+501B、1973/8/4西鉄大牟田線二日市車庫にて。

西鉄発足後初めての新形車輌として1942年に汽車製造で2輌編成を2本作り、大牟田線の急行用として就役しました。日本初の本格的な高速鉄道用の連接車でした。当初は2車体1編成で一つの番号を持ち、501と502でした。

1948年に混雑緩和のためにロングシート化され、中間車体を組み込んで3輌1編成が2本となりました。両端の車体は16m、中間車体は少し短くて12.7mでした。車体前面は少し傾斜がつけられており、半流線形となっていました。

1960年に改番があり車体毎にABCが付けられ、501A+501C+501Bと502A+502C+502Bになりました。1954年に普通列車用のギア比に改造され、1974年まで普通列車として活躍しましたが、1974年に廃車となりました。

西鉄は軽量電車200形、モノコック構造の電車313形、本線用の連接車500形、路面電車での連接車の大量増備など、とても意欲的な会社でした。
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