古い車輌の写真

西日本鉄道 22 宮地岳線 8 ク50形

60

RP242 Web#=392 掲載2009/10/3

写真1はク50形60、1971/5/2西鉄宮地岳線香椎花園駅にて。

前のページのク59と同じ経歴をたどっています。鉄道省デハ33527→モハ1051→鶴見臨港鉄道(現在の鶴見線)に払い下げられてモハ406→モハ318→戦時買収で鉄道省籍に戻りモハ318→1952年に西鉄に払い下げられク60→鋼体化→1979年に廃車となりました。

63

写真2はク50形63、1971/5/2西鉄宮地岳線椎花園駅にて。

ク63は西鉄が国鉄のクハ17072の払い下げを受けたものです。1957年に鋼体化され、1979年に廃車となりました。

63は正面の下端に台枠が覗いていますが、60ではきれいに覆われています。このように回数を重ねるにしたがって、鋼体化工事も手際よく仕上がるようになって来ました。バス窓はチト残念ですが、日本型小型電車としてはなかなか秀逸なデザインと思いますがいかがでしょう?

写真3はク50形63、1971/1/3西鉄宮地岳線貝塚車庫にて。

63の連結面ですが運転台とヘッドライトが無いこと以外は、前面と全く同じ設計のように見えます。ローカル線なのでかまわなかったのでしょうか、貫通路が設けられていないのに注目してください。

58

写真4はク50形58、1971/5/2西鉄宮地岳線貝塚車庫にて。

58の前身は九州鉄道が1941年大牟田線用に木南車輌で製造したモ100形106です。当初はモ106+ク156で運用されていましたが、1951年に3輌固定編成化される時に中間電動車化されモ103+モ106+ク156となりました。1954年にカルダンドライブのテスト用として改造されました。

写真5はク50形58、1976/3/27西鉄宮地岳線貝塚車庫にて。

試験終了後は電装解除されてク154(2代目)となりモ11+モ12+ク154(2代目)で運用されました。1960年までに乗務員扉が設置されています。1968年にモ11+モ12+ク154(2代目)の編成全てが宮地岳線に転属となりク154(2代目)はク58となりました。1977年に大牟田線から313系の転入を受けて廃車となっています。

写真6はク50形58、1971/5/2西鉄宮地岳線貝塚車庫にて。

背面も前面と同じように半流線形の妻面です。古い電車にもかかわらず、窓がとても広いので窓の数が少ない独特の外観を持っていました。窓間の柱がとても太いので、明るい印象を与えることはできなかったように感じます。

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