古い車輌の写真

西日本鉄道 23 宮地岳線 9 313系

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RP243 Web#=393 掲載2009/10/4

写真1はモ313形314、西鉄宮地岳線香椎花園駅にて。

1952年に近畿車輛で2輌固定編成のモ313形+ク363形が4編成、大牟田線用として作られました。鉄道技術研究所の支援で設計された、日本で始めてのモノコック構造の電車でした。後に登場する東急5000系、国鉄の101系や151系の基礎的なデータを提供しました。2輌固定編成なので大宰府支線専用となりましたが、1977年に4編成とも台車を狭軌用のDT-13とTR-23に取り替えて宮地岳線に転属しました。

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写真2はモ313形316、西鉄宮地岳線香椎花園駅にて。

宮地岳線に転属して1984年から車体更新が行われ3扉化、前面窓と戸袋窓のHゴム化、側窓のアルミサッシ化が行われました。また1986年から冷房化が行われています。1992年には西武鉄道の廃車発生品を使ってカルダン・ドライブとなり、ク363形はモーターが2台だけ装備されてモ363形となりました。ただしモ314の編成だけはこのカルダン化改造を受けていません。

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写真3はク363形363、西鉄宮地岳線香椎花園駅にて。

2007年に宮地岳線の一部西鉄新宮〜津屋崎間廃止に伴い313+363と314+364、316+366が廃車解体となりました。2009年現在315+365が健在です。

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写真4はモ363形366、西鉄宮地岳線香椎花園駅にて。

このページの写真は1984年の更新前に撮影されたもので、大宰府支線で活躍していた頃の形をとどめています。

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写真5はモ313形314、西鉄大牟田線二日市車庫にて。

この写真は大宰府支線で活躍していた頃の314+364です。正面のデザインは当時はやっていた国鉄のクハ86系湘南電車の影響を強く受けていますが、予算の関係かモノコック構造のためか正面がフラットなデザインになっています。

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写真6はモ363形364、西鉄大牟田線二日市車庫にて。

1984年の車体更新ではヘッドライトがシールドビーム2灯化と正面窓がHゴム支持となったために大きく表情を変えています。

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