古い車輌の写真

熊本電鉄 3 モハ101、モハ121

101

RP249 Web#=399 掲載2009/10/10

写真1と2はモハ101形101、1972/8/3熊本電鉄北熊本駅にて。

熊本電鉄が1944年に日立製作所でモハ101形101とクハ201形201と202の3輌を製造しました。3輌の内2輌がクハだったのは戦争の影響なのでしょうか。戦後の1949年にクハは電装されてモハ101形102と103になりました。

車体の長さは15.5mで3扉、出力は150KWで写真で見られるように、これといった特徴の無い大人しいデザインの電車でした。

前歴の豊かな中古車が多い熊本電鉄では珍しい生え抜きの電車で、長らく大きな変化もなく使われていましたが1986年に3輌とも廃車になりました。

121

写真3はモハ121形121、1972/8/3熊本電鉄北熊本駅にて。

この電車の前身は1927年開通した南武鉄道が、汽車会社東京支店で製造したモハ100形101〜115の15両の内の2輌です。モハ100形は1926年に6輌、1928年に5輌、1931年に4輌が作られました。1944年に戦時買収で鉄道省の南武線となりました。モハ100形そのままの番号でしばらく使われていましたが、戦災や私鉄への払い下げなどで4輌だけが1953年の車輌称号規定改正まで残りました。新しくモハ6000形という社型の形式称号を貰いモハ6000〜モハ6003と成りました。1956年と1959年に熊本電鉄に払い下げられたモハ121とモハ122たなりました。1985年に廃車となっています。

リベットの多い小型の車体、狭い窓、2扉両運転台、小型のパンタグラフ、妻面雨樋のカーブ、イコライザー台車と古いローカル電車の要素満載です。

       前のページ 次のページ