古い車輌の写真

阪急 1300系

1303

RP254 Web#=406 掲載2009/10/18

写真1は1300形1303、1970/3/25阪急京都線西向町駅にて。

阪急の1300系は京都線用に1010系と同じ車体で登場した高性能車で、1957年〜1961年にナニワ工機でMcの1300形1301〜1308とTの1350形1351〜1358の計16両が作られました。1303は1303+1304の2輌で就役しましたが、すぐに1352が作られ3輌編成となりました。この第2編成は当初2扉でロング・シートでした。

写真2は1300形1303、1976/1/17阪急千里線千里山駅にて。

1300系は1971年に7両編成2本に編成替えされ千里線専用となりました。余った2輌のTは宝塚線へ移籍し3扉のロングシートに改造され1200系に組み込まれました。1975年に1010系ではじめての冷房化工事がアルナ工機で行われました。この工事はユニットクーラーを搭載する屋根の補強が必要だったので、車体の鋼体にまで及ぶ大規模なものでした。屋根側面にあった目立つル−バーが取り払われ、ヘッドライトもシールドビームに交換されているので印象が、かなり変化しています。

1306

写真3は1300形1306、1970/3/25阪急京都線西向町駅にて。

この1306の編成は正面の窓がHゴムなのは残念ですが、車体はまだ原型の2扉でした。この車のように少し見上げるアングルで眺めると、余計な突起の無い滑らかな優しいデザインが、ノーブルなマルーンの塗装と相俟って印象的でした。

1307

写真4は1300形1307、1970/3/25阪急京都線西向町駅にて。

この1307+1354+1308の編成は1959年に当初から3扉で作られました。後に1357が作られて編成に組み込まれましたが、編成単位での番号をそろえるために1354が1358に改番され、1307+1357+1358(元1354)+1308となりました。

写真5は1300形1307、1970/5/30阪急千里線千里山駅にて。

1983年に1300系は4輌編成3本に組み替えられ、嵐山線専用となりました。その時に余った1307と1308は使用されなくなり1986年に廃車解体となりました。その翌年に嵐山線で運用されていた4本も廃車解体となっています。

写真6は1300形1307、1976/1/17阪急京都線十三駅にて。

妻面窓のHゴム化、シールドビーム化、冷房化とルーバー撤去、3扉と改造てんこ盛りです。

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