古い車輌の写真

黒部峡谷鉄道 2 凸型電気機関車

ED8

RP257 Web#=414 掲載2009/11/18

写真1〜3はED形ED8、1973/6/2黒部峡谷鉄道本線欅平駅にて。

凸形車体を持つED形ED8〜10は1934年製、ED11はずっと後の1957年製です。写真のED8は廃車となり黒部市明日地内に保存されています。現在ED9〜11の3輌は欅平駅に常駐していて、欅平駅と関西電力黒部専用鉄道の欅平下部駅(上部軌道とを結んでいる竪坑の下)で入換作業に従事しています。

立派な凸形車体を持つボギー電気機関車のED形ですが、実際は長さ6m、重量15.2t、出力122kw、定格速度16km/hの小さな機関車です。

私が訪問した時は丁度主力機が凸形車体のED8〜11から、箱型車体の新型電気機関車に移り変わっていく頃でした。

ED13

写真4はEDS形ED13、1973/6/2黒部峡谷鉄道本線宇奈月駅にて。

ED型と同じ様な凸形車体を持つEDS形(ED13、15〜17)は1957年日立製作所製で、長さ6.9m、重量15.2t、出力140kw、定格速度16km/hです。現在はED13だけが残存していて、主に宇奈月駅で入換作業に従事しています。このED13だけが丸みを帯びたリベットの無いボンネットでしたが、1995年に更新修繕を受けたときにED17の車体と交換されています。

写真5と6はEDS形ED13、1973/6/2黒部峡谷鉄道本線欅平駅にて。

この電気機関車はボンネットが大きいので、さぞ前方視界が悪いことだと思われます。この後で登場した箱型電気機関車で前方視界は大きく改善されたことでしょう。

このグループのED15と16は1974年にEHR形に改造されました。またED17は1995年にED13が更新修繕されEDS型になった際に、車体を13と交換して廃車され、ED13の標記が抹消された状態で黒部市折立地区の田圃の中にある公園に保存されています。

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