ED19
RP258 Web#=415 掲載2009/11/21写真1〜4はED形ED19、1973/6/2黒部峡谷鉄道本線欅平駅にて。 このED19は1968年に日立製作所で新製され、就役当初は長さ6.9m、重量15.0t、出力140kw、定格速度13.7km/hでした。1995年に改造されてEDR19となり、重量18.0t、出力168kw、定格速度24.8km/hに増強されました。

写真のように下から見上げてみると2基のZ型パンタグラフ、片側で4個の砂箱、エアホースなど、いかめしい機器がたくさん取り付けられているためか、プラットホームから見下ろせるような小型機関車の割には勇壮な印象を与えています。車体がとても小さいので一般の鉄道では標準サイズの機器でも、この機関車には比較すると機器だけが大柄な印象を与えています。

箱型の車体ですが車体高さが低いためか、側面に窓が見当たりません。 ほかの箱型電気機関車の前面窓は1段飛び出したようになっているのですが、 このED19は前面窓がフラットになっているのが特徴です。後に前面窓は2枚から1枚に改造されています。

この写真を撮影したのは梅雨時で雨があがった直後でした。通常の鉄道ではアクセスできない深山幽谷、近くの山からは滴るような新緑、遠くの山並みからは墨絵のような霧が湧き上がっています。 ここの主力機のB-B箱型電気機関車は少しずつ増備され、何年にもわたって改造が行われてきました。そのために車体の細部(前面窓の形状、ルーバーなど)が各車で異なっています。

1958年新製ED17 → 1993年改造EDR17 1966年新製ED18 → 1995年改造EDR18 1968年新製ED19 → 1995年改造EDR19 1971年新製ED20 → 1996年改造EDR20 1974年新製ED21 → 1996年改造EDR21 1975年新製ED22 → 1994年改造EDM22 1977年新製ED23 → 1994年改造EDM23 1980年新製ED24 → 1990年改造EDM24 → 1997年改造EDR24 1980年新製ED25 → 1990年改造EDM25 → 1997年改造EDR25 1982年新製ED26 → 1991年改造EDM26 → 1998年改造EDR26 1982年新製ED27 → 1992年改造EDM27 → 1998年改造EDR27 1982年新製ED28 → 1992年改造EDM28 → 1999年改造EDR28 1983年新製ED29 → 1993年改造EDM29 → 1999年改造EDR29 1988年新製ED30 → 1990年改造EDM30 1990年新製EDM31 1991年新製EDM32 1994年新製EDR33
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