古い車輌の写真

黒部峡谷鉄道 4

RP259 Web#=416 掲載2009/11/22

写真1と2はED形ED13、1973/6/2黒部峡谷鉄道本線宇奈月駅ヤードにて。

黒部峡谷鉄道の宇奈月駅には旅客ホームのほかに、貨物ヤード、検車区や車輌工場が併設されています。山あいの狭いところにコンパクトにまとめられていました。

本線は本格的なシンプルカテナリー方式の架線でしたが、ヤードなどの低速運用区間は直接吊下式の簡単な架線でした。

大きさだけは軽便鉄道でしたが重軌条、たっぷりと入ったバラスト、本格的な信号、設備の整った車輌工場と立派な鉄道でした。

写真3と4はED形ED19、1973/6/2黒部峡谷鉄道本線欅平駅にて。

旅客運輸区間終点の欅平駅は、急峻な崖を切り開いて建設されたプラットホーム一面の狭い駅でした。当然駅前広場なんていう暢気なものは無く、乗客は乗ってきた列車で帰るだけです。

下界の季節は6月でしたが、ここは標高の高い山岳地帯。途中では小雨催い、湿気が多くてとても寒い、まだ窓の外(というかオープンカーだったので車外というべきでしょうか?)には汚れた雪の塊が残っていました。山の中から深い霧が湧き上っていました。

同行者は寒い風に当たって神経痛が起きてしまい、列車の中で座ることもできず苦しんでいました。

狭いところで貨物を取り扱う施設です。トの車体が小さいのは欅平駅から上部軌道までエレベーターで貨車を運び上げるためです。

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