古い車輌の写真

岡山臨港鉄道 3

103

RP270 Web#=434 掲載2010/1/15

写真1と2は岡臨100形103、1975/5/26岡山臨港鉄道南岡山車庫にて。

1957年に汽車会社で増備された20tの小型液体式ディーゼル機関車です。エンジンは標準型160hpのDMH-17Bで、102と同じトルクコンバーターを備えていました。ホイールベースは3mに延長(異様に長いサイドロッドに注目してください)され、国鉄の線路には乗り入れ可能となりましたが、急曲線が多い専用側線の入換え作業は苦手になったようです。ジャックシャフトの代わりに作動歯車を使って1軸に動力が伝えられ、もう1軸にはサイドロッドによる伝動でした。

102と比べるとエンジンが進歩して背が低くなったため、ボンネットが低くなりキャブからの見通しが改善されました。102と同じように隅に小さな丸みを付けるという手法で、ボンネットの低さと相俟って優しさが感じられるデザインになりました。

DD1351

写真3はDD13形DD1351、1975/5/26岡山臨港鉄道南岡山車庫にて。

国鉄のDD1385〜110と同一仕様で汽車製造で新造されました。就役当初は岡臨DD13形105と称していましたが、元江若鉄道のDD1352を譲受した際にDD1351と改番されました。岡山臨港鉄道廃止までDD1352と共に主力機として本線貨物牽引に活躍していました。

重量56t、長さ13.8mでエンジンは370PSのDMF31Sが2台搭載されていました。

写真4と5はDD13形DD1352、1975/5/26岡山臨港鉄道南岡山車庫にて。

このDD1352は江若鉄道のDD1352を譲受したもので、DD1351と共に廃止まで重用されました。1962年に汽車製造で製造されましたが、仕様は当時国鉄が大量に作っていたDD13形の112〜264と同じでした。

岡山臨港鉄道の廃止後は近くの水島臨海鉄道へ譲渡され、エンジン等の部品取り用として長期間残されていました。

江若鉄道 DD1352

写真6は江若鉄道に在籍していた頃のDD1352、1968/12/25三井寺下機関区にて。

就役後6年しか経過していないので、まだピカピカでダーク・グリーンと白線の塗装がとても綺麗でした。

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