古い車輌の写真

水島臨海鉄道 1 DL

RP271 Web#=435 掲載2010/1/16

写真1は水島臨海鉄道水島駅ヤードで入換え作業中のDD500形DD504、1974/5/19撮影。

この鉄道の歴史は戦争中に三菱重工業が水島航空機製作所の専用鉄道として1943年に敷設した9.4Kmの区間に始まります。戦争中はC57とC58が牽く12輌編成の通勤列車が往復していました。敗戦と共に旅客輸送はなくなりましたが、1948年に地方鉄道の免許を受けて水島工業都市開発株式会社が運行していました。しかし営業不振のために事業は倉敷市に譲渡され、倉敷市営鉄道となりました。1970年に国鉄と倉敷市が協同出資した水島臨海鉄道に事業が譲渡され現在に至っております。

DD501

写真2と3はDD500形DD501、1974/5/19水島臨海鉄道水島機関区にて。

501は1968年に日立製作所製で作られた50t液体式ディーゼル機関車です。エンジンはDMF31SBの500psを1台搭載しています。

ここのディーゼル機関車は黒に近い焦茶色で塗装されていました。まるで蒸気機関車のように黒っぽくて、ディテールがよく写らない機関車でした。

DD503

写真4はDD500形DD503、1974/5/19水島臨海鉄道水島機関区にて。

このDD503は1958年に日立製作所で製造されましたが、1991年に廃車となっています。国鉄がたくさん作っている新しいディーゼル機関車の塗装に影響を受けたのでしょうか、そっくりの配色になったディーゼル機関車が503と504の2輌在籍していました。

別府鉄道 DC302

写真6は別府鉄道DC302、1974/4/20別府鉄道別府港機関区にて。

この別府鉄道DC302は倉敷市交通局(現在の水島臨海鉄道)が1953年に川崎車輌でDC501として作ったディーゼル機関車です。重量が30t、出力300PSとかなり大型で機械式の変速機を装備していました。1966年に別府鉄道にやって来てDC302と命名されました。
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