古い車輌の写真

京都市電 6 900、1900、1000

902

RP287 Web#=451 掲載2010/2/6

写真1は900形902、1970/5/1京都市電烏丸車庫にて。

900形は1000形の次に1955〜1957年に901〜935の35輌が作られました。901〜915は間接制御、916以降は直接制御でした。当初は901〜915は弾性車輪を備えた住友金属製のFS-65台車を履いていて優れた乗り心地を誇っていました。1970年に916〜931がワンマン化され1900形となりました。残りは1970〜1974年に廃車となり、最後の935が交通局の市電保存館で非公開ながら保存されています。

1924

写真2は1900形1924、1970/5/1京都市電烏丸車庫にて。

1900形は1970年に900形の内16輌916〜931から改造され、1916〜1931となりました。改造は600→2600のような徹底したものではなく、600→1600のような簡易なものでした。

1930

写真3は1900形1930、1970/5/1京都市電烏丸車庫にて。

この1930は京都市電廃止時の最終電車となりました。

事故で失われた1922以外の15輌が広島電鉄に譲渡され1978年から活躍しています。広島ではこの1900形に京都にちなんだ車名をつけています。写真2の1924は1907に改番され「銀閣」、写真3の1930は1914となり「平安」と名づけられました。

1010

写真4は1000形1010、京都市電京都駅前にて。この写真は正体不明の6X6判二眼レフ(アルファ・フレックス)で撮影したもので、かなりピントが申し訳ない状態です。

1000形は1949〜1950に1001〜1032の32輌が作られました。戦前の代表車600形の車体を13.8mに延長して3扉としたものです。形式は大型車ということで1000形となりました。この写真を撮影した頃は中央扉を締め切り扱いにして2扉車として運用されていました。車体は大きいのでラッシュには活躍できたのですが、モーターの出力が小さく鈍足で1971〜1972年に全て廃車となりました。

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