古い車輌の写真

ポンパ号 2

ポンパ列車

RJ138 Web#=488 掲載2010/4/1

写真はポンパ列車、1971/3/5国鉄東海道本線大阪駅にて。

日立製作所が企画した家電宣伝列車である日立ポンパ号が1970年10月14日から1971年6月25日にかけて全国各地を巡回しました。ポンパ列車の移動はELやDLの仕事でしたが、展示の間は先頭に無火の日立製蒸気機関車C11 91号が1号車として連結されいました。続く客車5輌は中が日立の家電製品のショウルームとなっていて、地方都市におけるイベントとして話題になっていました。

2号車 オハユニ61 72

2号車は配布されたパンフレットによると「ポンパ列車は、発電機もつんでいます」と紹介されていました。2号車オハユニ61 72は後に続く4輌の客車で行われていたデモなどの電源を供給する電源車でした。中には220V、3相の出力32KWと予備用の24.8KWのディーゼル発電機が搭載されていました。

3号車 オハ61 2028

3号車は配布されたパンフレットによると「列車内とは思えない、すばらしい楽しさ」と紹介されていました。3号車の車内ではテレビカメラが設置されていて、自分の映像が日立キドカラーTVに写るのを見ることができました。アマチュア用の小型ビデオカメラが発売されたのは1983年ごろですので、この時代のテレビカメラは高価な撮像管方式の工業用テレビカメラ(ITV)だったと思います。

4号車 オハ61 2068

4号車は配布されたパンフレットによると「エレクトロニクス技術を集めた展示です」と紹介されていました。4号車の車内ではカラーテレビの原理やテレビ電話などがデモされていました。

5号車 オハ61 562

5号車オハ61 562では日本美発見コーナーという展示が行われていました。

当日の私はカメラバッグを持っていたので、前ページの写真のようにたくさんの人々人が狭い展示列車にギューギュー詰めで入っているのを見て恐れをなして入場しませんでした。

6号車 オハユニ61 74

6号車は配布されたパンフレットによると「いちばん新しい家電品をごらんください」と紹介されていました。そこでは日立製の家電新製品がデモされていました。まだ一般家庭に電子レンジ、食洗機や全自動洗濯機が普及していなかった頃で、庶民にはあこがれの電化生活だったことでしょう。

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