古い車輌の写真

ナガシマスパーランドの蒸気機関車 3

日本鋼管 15

RM016 Web#=491 掲載2010/4/5

写真1〜3は元日本鋼管浜川崎工場の15、長島温泉ナガシマスパーランドにて。

川崎市にあった日本鋼管の鶴見工場と浜川崎工場の構内専用鉄道では、たくさんの小型蒸気機関車が在籍していました。鶴見工場では1〜2桁の番号の蒸気機関車が働いていましたが、大部分は貴重な輸入古典ロコ(クラウス、ボールドウイン、ポーターなど)で、ボールドウインは犬山の博物館明治村で動態保存されています。

1972年に長島温泉SLランドに持ってこられたのは、残念ながら浜川崎工場の標準型産業用蒸気機関車15と122でした。産業用蒸気機関車は殆んどがCタンク機関車でしたが、この15は珍しくBタンク機関車でした。

浜川崎工場にはBタンク機が18輌、Cタンク機が17輌在籍していました。15と同形の蒸気機関車は12〜21の10輌で、1937年〜1942年にかけて川崎車輌で作られました。運転整備重量はぐっと小型で20.0tでした。

貴重で外形に特徴のあった輸入古典蒸気機関車を追放した標準型産業用蒸気機関車を毛嫌いする向きもありますが、この15のように余計な部分が感じられない機能的なデザインは、もっと評価されるべきだと思います。皆様にはどのように映りますでしょうか?

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