古い車輌の写真

ナガシマスパーランドの蒸気機関車 2

北沢産業 No.7

RM015 Web#=490 掲載2010/4/4

写真1〜2は元北沢産業のNo.7、長島温泉ナガシマスパーランドにて。

このNo.7は東京芝浦電気網干工場の専用線で使われるために、本江機械製作所(後の立山重工業)という富山にあって産業用蒸気機関車を専門に手がけていたところで作られました。ユニークな形をしていますが、原設計は汽車製造株式会社製の朝鮮鉄道向け630形と650形です。

これと同形の蒸気機関車は朝鮮江界水力電気向けに9輌、横須賀海軍施設部向けに1輌(後に建設省所管のC5010、次いで相模鉄道10、次いで東洋埠頭C10となりました)、アメリカ第8軍向けに2輌(US1とUS2)が作られました。朝鮮向けとアメリカ軍向けは2フィート6インチゲージ(762o)でしたが、残りは3フィート6インチゲージ(1067o)でした。

写真3は現役時代の北沢産業のNo.7、1969/9/1北沢産業浜田機関区にて。

国鉄山陽本線の網干駅(アボシ)から海岸の浜田港駅までを結ぶ5.9Kmの貨物専業の私鉄がありました。1943年東芝の姫路工場が操業を始めた時に専用線として運用が始まりましたが、1950年に北沢産業が路線を譲り受け1966年に専用線から地方鉄道に転換しました。1984年に貨車の直通が無くなって休止となり、正式の廃止は1989年のことです。

詳しくはこのサイトをご覧ください。

臼の浦炭坑 236

写真4と5は臼の浦炭坑の236、長島温泉ナガシマスパーランドにて。

福岡県に有った国鉄上山田線の臼井駅近くにあった臼の浦炭坑で使われていた236号蒸気機関車です。236と同形の237が在籍していましたが、どちらも番号の書体から八幡製鉄所(現新日本製鉄八幡製鉄所)の構内専用鉄道で使われていた蒸気機関車だと思われます。

炭坑から国鉄上山田線臼井駅までの専用線で数輌のセムやセラを牽引している写真が残されています。

    前のページ 次のページ