古い車輌の写真

福井鉄道 福武線 2 モハ81

モハ81

RP304 Web#=494 掲載2010/4/24

写真1はモハ80形モハ81、1973/6/3福井鉄道福武線福井駅前駅にて。

福井鉄道のモハ80形は、最初は南海電鉄が1921年に川崎車輌で新造したタマゴ形木造電車の電五形113〜116でした。1940年にモハ113〜116は郵便荷物電車モユニ521形モユニ521〜524に改造されました。1949年に南海電鉄がモハ1501形(要するにロクサンです)を導入するに際して、古い車輌を地方私鉄に提供しなければならなかったのです。

モハ82

写真2はモハ80形モハ82、1973/6/3福井鉄道福武線福井駅前駅にて。

1949年に福井鉄道にやってきたモユニ521形の内南越線に配属されたモユニ522と523はモハ80形モハ81とモハ82になりました。

1956年にモハ80型とモハ90形は日本車輌で作られた標準型車体に載せかえられました。モハ81とモハ82は後に福武線に転属し、1977年に片運転台で2輌固定編成となりました。この際にモハ82は電装解除されてクハ81になり、モハ81+クハ81で運用されるようになりました。

モハ83

写真3はモハ80形モハ83、1973/6/3福井鉄道福武線水落駅側線にて。

1949年に福井鉄道にやってきたモユニ521形の内モユニ521と524は福武線に配属されてモハ90形モハ91とモハ92になりました。後にモーターを交換してモハ80形モハ83とモハ84になりました。1956年にモハ81と同様に日本車輌で作られた車体に載せかえられました。

写真4はモハ80形モハ83、1977/3/21福井鉄道福武線西武生駅にて。

1977年に片運転台で2輌固定編成となりました。この際にモハ83はモハ82に改番、モハ84は電装解除されてクハ82になり、モハ82+クハ82で運用されるようになりました。

写真3と4は同じ電車ですが、塗り分け線の悪戯なのか違う電車(正面雨樋の有無)のように見えてしまいます。

モハ84

写真5はモハ80形モハ84、1973/6/3福井鉄道福武線西武生車庫にて。

この後もモハ80形は国鉄の廃車発生品の台車などを使ってカルダン・ドライブ化(1987〜1988年)、冷房化改造(1992年)、尾灯交換などの改造が続けられました。2006年の低床車導入と共に4輌全てが廃車となりました。廃車まで86年もの間活躍を続けたのですが、途中で次々と改造や交換が加えられ元の南海時代の部品は殆んど残っていなかったようです。

写真を撮影した頃のモハ84は、どう見てもこちらの妻面が非貫通です。

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