古い車輌の写真

福井鉄道 福武線 5 モハ21、モハ42

モハ21

RP307 Web#=497 掲載2010/5/2

写真1はモハ20形モハ21、1977/3/21福井鉄道福武線武生新駅にて。

1930年に日本車両でモハ21とモハ22の2輌が製造されました。当初は単行で運用されていましたが、後に2両固定編成化され、モハ21とクハ21となりました。

クハ21

写真2はクハ20形クハ21、1977/3/21福井鉄道福武線武生新駅にて。

1986年に静岡鉄道からモハ300形を導入したときに、モハ21とクハ21が廃車となりました。

モハ42

写真3と4はモハ40形モハ42、1977/3/21福井鉄道福武線水落駅留置線にて。

モハ42は当初鯖浦電気鉄道が1928年〜1931年にに加藤車輌製作所でデハ10形として製造した電車のうちのデハ12で、合併後はモハ40形モハ42となりました。

モハ42は1953年に車体更新工事を受けて、他のモハ40形とは外観も車体長も異なっていました。単行で鯖浦線と福武線で長らく使われていましたが、鯖浦線の廃止に伴い1981年に下記のような大掛かりな改造を受け、モハ143-1となりモハ143-2とで2両固定編成化されました。

写真5はモハ40形モハ42、1977/3/21福井鉄道福武線西武生車庫にて。

1981年の改造工事は 車体延長、福井寄り運転台を撤去して切妻化し貫通路を新設、片運転台化、 前面窓の連続3枚窓化、乗務員扉新設、客用扉の移設およびプレス扉化、前面窓や戸袋窓等のHゴムと原型をとどめない大規模なものでした。車籍はモハ42を一旦廃車とし、モハ143-1は新製扱いで竣工しました。

クハ142

写真6はクハ140形クハ142、1977/3/21福井鉄道福武線武生新駅にて。

クハ142は当初瀬戸電気鉄道が1936年に日本車輌で新製したガソリン動車キハ300形その前身で、名鉄に合併された際にク2200形2202となりました。1964年に名鉄から借入という形でクハ141とクハ142の2輌が入線し、同年正式に譲渡されています。同じ1964年に2輌入線したモハ141、モハ142と2輌固定編成化されました。大きな改造も受けずに使われていましたが、2代目のモハ141-1 + クハ141-1とモハ141-2 + クハ141-2の編成に名義を譲って1979年廃車となりました。

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