古い車輌の写真

福井鉄道 福武線 7 デキ2、デキ3

デキ2

RP309 Web#=499 掲載2010/5/5

写真1はデキ2形デキ2、1973/6/3福井鉄道南越線社武生駅側線にて。

1949年に福井鉄道が東芝で新造した全長9.6m、運転整備重量25.0t、出力が298KWのB-B凸形電気機関車でした。福武線や鯖浦線の貨物列車の主力機関車でしたが、貨物営業の廃止後は西武生車庫でに入換作業用となっていました。2001年に付属機器の調子が悪くなって廃車となりました。

写真2と3はデキ2形デキ2、1973/6/3福井鉄道福武線西武生車庫にて。

この電気機関車は書類上だけの話ですが三井鉱山から譲渡されたことになっておりました。これは戦後の材料不足の時期で新しく電気機関車を作ることが困難な時期に、福井鉄道が三井鉱山の発注枠を譲り受けて東芝に発注したためです。

デキ3

写真4と5はデキ3形デキ3、1973/6/3福井鉄道南越線社武生駅側線にて。

この電気機関車は東洋紡績が私有機として1951年に東洋電機製造で製造し、デキ110形デキ111として車籍を名古屋鉄道に編入しました。名鉄では須ヶ口駅周辺の入換に使用されていましたが、貨物輸送が減少して1968年に遠州鉄道に譲渡されED21形ED213として貨物列車に使用されていました。

福井鉄道が1975年にデキ1を南越線に移動させるために、福武線で予備電気機関車として購入しデキ3形デキ3となりました。貨物営業が終了してからは除雪専用となりましたが、しばらくは休車状態だったようです。デキ2の調子が悪くなってから1998年に整備を受けて復活し、現在も除雪やイベントで活躍しています。全長8.4m、重量25.0t、出力239KWと小型の電気機関車です。

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