古い車輌の写真

京福電鉄福井支社 4 旧南海 3000

3006

RP314 Web#=504 掲載2010/5/25

写真1はモハ3000形モハ3006、1977/3/21京福電鉄福井支社福井口車庫にて。

元は湘南形の妻面を持った南海電鉄モハ11001形後期車モハ11014です。後にヘッドライトがシールドビーム2等に改造され前面の印象が一変しています。ベージュにマルーンの帯という、なかなかお洒落な塗装でした。

南海電鉄 モハ11009

写真2は南海電鉄モハ11001形モハ11009、1970/12/6南海電鉄本線天下茶屋車庫にて。

南海電鉄は1956年に帝国車輌(現東急車輛)でモハ11001形後期車(湘南形の前面)としてモハ11009〜11022の14輌と中間車モハ11100形モハ11100〜11120の21輌を製造しました。写真2のモハ11009は1973年に福井鉄道に譲渡されモハ3001形モハ3001となりました。

3007

写真3はモハ3000形モハ3007、1977/3/21京福電鉄福井支社福井口車庫にて。

元は南海電鉄モハ11001形初期車モハ11001です。南海電鉄は1954年に帝国車輌(現東急車輛)で初期車(貫通式の前面)としてモハ11001〜11008の8輌を製造しました。1973年に福井鉄道に譲渡されモハ3001形モハ3007となりました。後に前面を小田急の電車に良く似た非貫通2枚窓に改造されました。モハ3001形はえちぜん鉄道に引き継がれましたが、一度も就役することなく廃車となりました。

南海電鉄 11005

写真4は南海電鉄モハ11001形モハ11005、1970/12/6南海電鉄本線天下茶屋車庫にて。

モハ11001形初期車(11001〜11008)で京福電鉄福井支社へ譲渡されたのはモハ11001(モハ3007)とモハ11008(モハ3008)と部品取り車のモハ11004の3輌だけでした。このモハ11005は1973〜1974年に廃車となった23輌に含まれていました。

11004

写真5は部品取り車11004、1977/3/21京福電鉄福井支社福井口車庫にて。

この電車は部品取り車として福井口車庫の片隅で、南海の薄緑の塗装も傷んだままで放置されていました。番号は南海時代の11004のままでした。

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