古い車輌の写真

京福電鉄福井支社 8 EL テキ521、531

テキ521

RP318 Web#=508 掲載2010/6/15

写真1はテキ521形521、1973/6/3京福電鉄福井支社福井口車庫にて。

京福電鉄福井支社が1949年に日立製作所で2輌製造したテキ521形電気機関車の1号機です。詳しくは前のページを参照してください。

テキ521は現在えちぜん鉄道でML521形ML521となっていて、ML522と常時連結されて除雪車輌として使われています。

写真2はテキ521形521、1977/3/21京福電鉄福井支社福井口車庫近くの引込線にて。

福井口車庫の近くにある側線でアルコールタンカーの入換作業に従事しているテキ521です。

テキ531

写真3〜4はテキ531形531、1977/3/21京福電鉄福井支社福井駅近くの貨物側線にて。

最初は宮城電気鉄道(現在のJR東日本仙石線)が1942年に東京芝浦電気で1輌製造した電気機関車で、自重約35tに因んでED35形ED353となりました。ED353となったのはED27形のED271とED272が在籍していて3番目の電気機関車だったためです。

東芝の戦時標準型の凸型電気機関車で、同系機がたくさん各地の私鉄に就役していました。このテキ531は全長10,3m、自重35.0t、出力340kwでした。1944年に宮城電気鉄道が戦時買収され、同じ形式と番号ED353で使われていました。1952年私鉄買収機に国鉄の形式が与えられたときも同じ形式と番号ED353のままでした。1961年に2代目ED28形ED2811と改番されましたが、1962年に廃車となり浜松工場で保管されていました。

国鉄がEC40形復元のため京福電気鉄道福井支社に在籍していたテキ511を譲り受けることになり、交換として譲渡されて来ました。京福ではテキ531形テキ531と改番され、1980年まで使用されていました。
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