古い車輌の写真

京福電鉄福井支社 11 DL

ミスター・カトー

RP321 Web#=511 掲載2010/6/19

写真1と2は1977/3/21京福電鉄福井支社福井口車庫を通過している貨物側線で見つけた加藤製作所製のディーゼル機関車です。この写真を撮影した頃は地方の貨物側線や専用線には必ず貨車を入換する小型のディーゼル機関車(じゃなくて貨車移動機)が働いていました。その中でも古株なの写真のような加藤製作所製の7トン前後の機関車でした。戦前はガソリンエンジンを使っていたケースが多かったのですが、さすがに戦後はディーゼル機関車が幅を利かせるようになりました。

私は個人的にこのミスター・カトーの角張った実用一点張りのデザインが好きなのですが、このサイトを見ておられる鉄道ファンの皆様はいかがでしょうか。

日本通運に所属している貨車移動機は日通イエローの塗装なのですが、これは茶色に塗装(但し汚損が酷い)されていました。

写真3と4は1973/6/3京福電鉄の同じ貨物側線で撮影した夏姿のミスター・カトーです。

夏ともなると狭い鋼板製のキャブは暑いのでしょう、扉が明け放って涼しい風を取り込むようになっていました。機械室もラジェーターだけでは間に合わなかったのか、カバーが取り払われています。模型でこの状態を表現するのは至難のことでしょう。

もともとこの手のディーゼル機関車は軽便鉄道規格で設計されていたのでしょう。3フィート6インチゲージ(1067o)規格の連結器とは高さが違うので、主台枠を延長して、自動連結器を取り付けています。

協三工業製? ディーゼル機関車

写真5は1973/6/3京福電鉄の同じ貨物側線で撮影した協三工業製と思われる入換用ディーゼル機関車です。このディーゼル機関車についての資料は見つけることができませんでした。車体のデザインから協三工業製と推定していますが、さて? 写真で見られるように機械室の扉が開けっ放しで、既に使われなくなってから久しいと思います。

1973/6/3京福電鉄の同じ貨物側線で入換作業の相手であるタンカー達です。入換作業はこのページのかわゆい小型ディーゼル機関車ではなくて、本線用のテキ521形が従事していました。

    前のページ 次のページ