古い車輌の写真

山陽電鉄 9 1、2、3

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RP351 Web#=541 掲載2010/12/12

写真1と2は1、1969/9/1山陽電鉄西代車庫。

神戸姫路電鉄では沿線の農産物などを対象に1923年から貨物営業を行っていて、木造の有蓋貨物電車として301〜303の3輌が用意されていました。駅には貨物用のプラットホームが設置され、貨物電車が数輌の2軸貨車を牽引していました。

写真1と2の1は1923年に神戸姫路電鉄の木造有蓋貨物電車302として就役しました。宇治川電気、山陽電鉄と継承され、1935年に改番があり352となりました。1945年に明石工場空襲の時に被災し1949年に鋼製車体で復旧されました。1は長物車やホッパ車を牽引する電気機関車代用として長らく使われていましたが、保線作業がモーターカーやトラックによって行われるようになり1985年に廃車となりました。

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写真3は2、1969/9/8山陽電鉄東二見車庫。

2は1923年に神戸姫路電鉄の木造有蓋貨物電車303として就役しました。宇治川電気、山陽電鉄と継承され、1935年に改番があり353となりました。1945年に明石工場空襲の時に被災し1949年に鋼製車体で復旧されました。2は配給車として長く使われていましたが、トラックに置き換えられて1984年に廃車となりました。

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写真4は3、1969/9/1山陽電鉄飾磨車庫。

1928年に宇治川電気が神姫電鉄の301〜303と同系の有蓋貨物電車2輌304と305を増備しました。304は山陽電鉄へ継承され、1935年に改番があり354となり、再度1962年の改番で3となりました。1970年に車体の中央部分を取り除いて無蓋貨物電車に改造されました。廃車は1985年です。同時に作られた305は1935年に改番があり355、再度1962年の改番で4となり、1972年に廃車されました。

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