古い車輌の写真

山陽電鉄 10 5、6、71、81

5

RP352 Web#=542 掲載2010/12/13

写真1は5、1969/9/8山陽電鉄東二見車庫。

この5の前身は兵庫電気軌道が塩屋までの路線延長に備えて1912年に名古屋車輌で増備した9輌の13形13〜21の20です。当時は神戸市電との相互乗り入れの計画もあったようで11m程度の短いダブルポール集電の電車でした。

小型だったので1937年までに貨物電車に改造された20と21以外は廃車となりました。20は1937年に貨物電車に改造され304となり、1949年の改番で356、次いで1962年の再度の改番で5となりました。

6

写真2は6、1969/9/1山陽電鉄飾磨車庫。

写真2の6も5と同じような経歴で兵庫電気軌道が1912年に名古屋車輌で増備した13形の21が前身で、1937年に貨物電車に改造され305となり、1949年の改番で357、次いで1962年の再度の改番で6となりました。

1912年に新造された僚車の大半7輌が1937年に廃車となりましたが、この5と6は1990年に廃車となるまで在籍し、写真のように電気機関車代用として保線列車を牽引して活躍していました。

71

写真3と4は71、1969/9/1山陽電鉄飾磨車庫。

1966年にTc2輌、T2輌の合計4両のホッパ電車が新造されました。神戸方に運転台のあるTcは70形70〜71の2輌です。70形+80形+1形貨物電車の編成でバラスト運搬と撒布に活躍していましたが、1990年に4両とも廃車となりました。 

ホッパ車はホッパーの下端が床面より下まで来るので、電車の機器を収容するスペースがなくなります。サイト・オーナーはモホ、デホ、キホの実例を知りません。このサイトをご覧の方でホッパー電車の実例をご存知の方はメールでご一報くだされば幸いです。

81

写真5は81、1969/9/1山陽電鉄飾磨車庫。

運転台の無いTは80形80〜81の2輌です。70形も80形も実質的には大量に作られた国鉄のホキ800でしょうか。バラストのように重いバラ積み資材でもトラックによる運搬の方が便利なんでしょうか? 80年近く活躍した5や6と比べて、新造してから僅か25年で廃車となるのは理解できません。